ニュース
UV硬化型液状ガスケット アイカアイトロン Z-511GMシリーズ発売【アイカ工業】
2016年8月24日
硬化時間が短く、少量多品種生産に適した高機能シール材
UV硬化型液状ガスケット
アイカアイトロン Z-511GMシリーズ発売
アイカ工業㈱(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金:98億9,170万円)は、硬化時間が短く、少量多品種生産に適し、ロボットによる自動塗布が可能なUV硬化型の液状ガスケットを発売します。
【発売の背景】
ガスケットとは、電子機器や自動車部品の防水性を高めるために用いられるシーリング材のことで、主に成型品(ゴムパッキンなど)が使用されています。しかし、成型ガスケットは組み付け時に手作業による貼り付けが必要でラインの自動化が難しい点、少量多品種に対応できない点などから、液状タイプの需要が高まっています。また、液状タイプのガスケットには、溶剤系、ホットメルト、ウレタン・シリコーン系、UV系などがありますが、溶剤系は環境負荷が大きく乾燥時間が必要、ホットメルトは常温塗布ができない、ウレタン・シリコーン系は硬化時間が長い、といったデメリットがありました。そこで今回、工期短縮、VOC低減、常温塗布、廃棄物削減、消費電力削減などに貢献するUV硬化型液状ガスケットを開発しました。
【UV硬化型液状ガスケット アイカアイトロン Z-511GMシリーズの特長】
・成型ガスケットと比べ、液状であるためラインの自動化、少量多品種への対応が可能。
・無溶剤のため、環境汚染物質の削減に貢献できる。
・常温で塗布することができるため、耐熱性の低い基材にも使用できる。
・UV硬化型であるため、他の液状ガスケットと比べて短時間(数秒~数10秒)で硬化することが可能。
・LED-UVでも硬化することができるため、消費電力が削減できる。
・チキソ性※1が高いため、高アスペクト比で塗布※2することができる。
・透湿度が低く、防水封止性能が高い。
・狭幅塗布が可能のため、省スペース、小型化に貢献できる。
・解体することもできるため、リサイクルが可能。
【主な用途】
・モーター
・コンピューターケース
・エアコンエバポレーター(熱交換器)ケース
・洗濯機の蓋
・給湯器操作パネル
・タブレット端末
【製品概要】
商品名 : アイカアイトロン Z-511GMシリーズ
品番 : Z-511GM32(柔軟タイプ)
Z-511GM33(高硬度タイプ)
Z-511GM34(低透湿/高伸びタイプ)
梱包入数 : 10kg/缶 (10Lペール缶入り)
価格 : 5,000~10,000円/kg (税抜き価格)
【発売開始時期】 9月1日
【年間販売目標】 1億円
※1 チキソ性・・・チキソトロピー性のこと。かき混ぜたり、振り混ぜたり力を加えることで、粘度が下がる現象。チキソ性が高いと、塗布する際に塗りやすく、乾く際に垂れにくいといった性能をもつ。
※2 高アスペクト比で塗布・・・細い幅に対し、高さを出して塗布できること
アイカ工業株式会社ホームページはこちら