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千葉工場でポリエーテルサルホン(PES)の第二プラントを建設【住友化学】
2016年7月21日
住友化学は、ポリエーテルサルホン(以下「PES」)の製造設備を千葉工場(千葉県市原市)に新設することといたしました。新設備の生産能力は3,000トン/年で、2018年の量産開始を予定しています。愛媛工場(愛媛県新居浜市)の既存設備と合わせると、増強後の生産能力は現行比で倍増となります。
PESは、スーパーエンジニアリングプラスチックスと呼ばれる樹脂のひとつで、耐熱性、寸法安定性、難燃性、耐熱水性に優れた特性を有する熱可塑性樹脂です。住友化学の「スミカエクセル®PES」は、航空機用炭素繊維複合材(CFRP)に靱性を付与する添加剤として長年にわたる供給実績があるほか、人工透析膜や自動車などにも採用されています。今後、航空機用CFRPや人工透析膜向けの堅調な需要が見込まれることに加えて、自動車向けでの拡大が見込まれています。こうした需要の伸びに応えるべく、また分散立地による安定供給体制の強化を図るため、千葉工場に新設備を設置することといたしました。
住友化学は、高い成長が見込まれる環境・エネルギー分野を重点の一つと位置付け、事業の拡大を進めています。これからも顧客密着型のマインドセットに基づいた製品・サービスの提案を通じて、PESをはじめとするスーパーエンジニアリングプラスチックス事業の強化をしてまいります。
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