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三菱モービルマッピングシステム新製品発売のお知らせ【三菱電機】
2011年11月28日
3次元立体地図作成に必要な、200m先までの空間位置データを走行しながら取得
三菱モービルマッピングシステム新製品発売のお知らせ
三菱電機株式会社は、車両で走行しながら200m先までの3次元空間位置データ(レーザー点群)を高精度で取得できるモービルマッピングシステム(Mobile Mapping System:以下MMS)の新製品「MMS-X320R」を11月28日に発売します。
なお、MMS製品全般については「http://www.mitsubishielectric.co.jp/pas/mms/index.html」を参照ください。
新製品の特長
1. 長距離・高密度レーザー搭載で、200m先までを高密度に計測
・ 長距離・高密度レーザーで200m先までの都市景観や高層ビルの屋上、堤防や斜面の形状を、毎秒30 万点の高密度なレーザー点群で詳細に把握。車両近辺の道路状況は標準レーザーで把握。
・ GCP※1補正を用いず、GPS衛星可視区間ならば80m先で絶対精度10cm以内(rms※2)を実現
※1 : Ground Control Point:地上基準点 ※2:二乗平均平方根。統計値のちらばり具合を表す数値
2. 高精度、高密度なレーザー点群から3次元立体地図を作成
・ 後処理ソフトウェアの改善で、高密度なレーザー点群による立体地図や建物外観図も容易に作成
・ レーザー点群とカメラ画像から、白線、縁石、横断歩道なども認識(オプション)
発売の概要
当社のモービルマッピングシステムへの取り組み
MMSは、車両にGPSアンテナ・レーザー・カメラなどの機器を搭載し、走行しながら道路周辺の3次元空間位置データを高精度で効率的に取得するシステムです。国や地方公共団体の道路の維持管理に必要な道路台帳附図作成業務をはじめとする、公共測量に2010年3月から採用され、国土交通省の地図情報レベル500(1/500縮尺相当)で活用されています。
また、同年8月には同省が整備する新技術情報提供システム(New Technology Information System:NETIS)に登録(登録番号:KK-090011)されました。測量に適したシステムとして、路面の調査、トンネルの調査点検などにも用途が拡大しています。
発売の狙い
従来の道路周辺の計測に加えて、高層ビルなどを含めた都市景観や堤防、斜面などの地形、さらには電線や建物の詳細形状に至るまで、計測の需要が急増しています。今回、200m先まで高密度なレーザー点群を取得できる長距離・高密度レーザーを追加搭載し、計測用途の範囲を広げました。
長距離・高密度レーザーについて
世界で多数採用され信頼性が高い、オーストリアRiegl社製VQ-250を採用。
主な仕様
※1 : 絶対精度:移動体測量による座標取得の正確度(Accuracy)
※2 : 相対精度:移動体測量による座標取得の安定度(Precision)
※3 : 良好なGPS 受信を前提
※4 : 平面状の路面を等速度(約40km/時)で走行した場合
※5 : お客様による計測ごとのキャリブレーションが必要。
※6 : 最大搭載時の消費電力
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