ニュース
車載LEDランプモジュールと基板の接続用コネクタ2種を開発【パナソニック】
2016年5月27日
車載LEDランプの設計自由度向上やデザイン性向上に貢献
車載LEDランプモジュールと基板の接続用コネクタ2種を開発
「基板対FPCコネクタ」と「基板対電線コネクタ」のサンプル提供を6月から開始
パナソニック㈱ オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、車載LEDランプの設計自由度向上やデザイン性向上に貢献する、車載LEDランプモジュールと基板の接続用コネクタ2種を開発しました。日中でも点灯されるライト装置であるDRL[1]やリアランプ内の配線接続に適した業界初※1の「基板対FPC[2]コネクタ」と、LEDヘッドランプモジュールに適した業界最低背※2の「基板対電線コネクタ」で、2016年6月からサンプル対応を開始します。
【特長】
<基板対FPCコネクタ>
1.業界初※1FPCを接点としない金属端子接続構造で、LEDチップを実装したFPCと制御電源基板の直接接続を実現。
中継ワイヤーハーネス[3]不要で部品点数と工数を削減
2.ダブルクリップ接点構造(挟み込み金属接点構造)により、車載用に求められる耐振動性、耐熱性(125℃)を確
保
3.慣性ロック構造によりコネクタの不完全嵌合を防止、作業性向上に貢献
<基板対電線コネクタ>
1.当社独自の端子形状で、業界最低背※2の高さ3.4mmを実現。LEDの照射角への影響が小さく、LEDランプモジュー
ルの小型低背化に貢献
2.独自の端子構造によりLEDヘッドランプに求められる耐振動性、耐熱性(125℃)を確保
3.嵌合ロックの誤動作を防止する「嵌合ロック誤操作防止ガード」を採用、作業性向上に貢献
※1 : 2016年5月27日現在、基板対FPCコネクタの2ピースタイプとして(当社調べ)
※2 : 2016年5月27日現在、車載用LEDランプモジュール用コネクタとして(当社調べ)
【備考】
本製品は、2016年6月1日~6月3日まで東京ビッグサイトで開催されるJPCA Show 2016に出展します。
【商品のお問合せ先】
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 メカトロニクス事業部
電話 0120-101-550
https://www3.panasonic.biz/ac/j/user/new_question/index.jsp?referer_url=press&ad=press.automotive.connectors
【特長の詳細説明】
<基板対FPCコネクタ>
DRLやリアランプなどのFPC配線接続に適した業界初の「基板対FPCコネクタ」
DRLやリアランプでは、斬新なデザインを実現するためにFPCの使用が増えています。現在、FPCと車両側の電源基板を接続する場合、中継ワイヤーハーネスを用いる方法やFPCと電源基板をはんだ付けする方法が主流ですが、ワイヤーハーネスの重量増加や、接続信頼性や組立て作業性が悪いという課題がありました。本製品は、中継ワイヤーハーネスが不要となり部品点数と工数を削減できます。FPCを接点としない金属端子接続構造の2ピースタイプで簡単に接続可能で、作業性向上にも貢献します。車載用に要求される耐熱性、耐振動性も確保しています。
<基板対電線コネクタ>
ヘッドランプに適した業界最低背の「基板対電線コネクタ」
低消費電力化やデザイン性向上のニーズを背景に、車載用ヘッドランプのLED化が加速しています。ヘッドランプにはLEDランプモジュールと基板を接続するコネクタが搭載されています。従来のコネクタの高さでは、LEDチップの照射角を遮ってしまうため、コネクタを実装する基板を大きくする必要があり、ランプモジュールが大型になる課題がありました。本製品は、低背ながら振動に強い独自の端子構造を採用し、業界最低背の高さ3.4mmを実現、LEDランプモジュールの小型薄型化が図れます。嵌合ロックの誤操作防止構造の採用で、作業性向上にも貢献します。LEDヘッドランプに要求される耐熱性、耐振動性も確保しています。
【基本仕様】
【用語説明】
[1]DRL(Daylight Running Lamps, Daytime Running Lights)
デイライトと呼ばれる。日中でも点灯されるライト装置。
[2]FPC(Flexible Printed Circuits)
柔軟性のある回路基板。
[3]ワイヤーハーネス
電源供給や信号通信に用いられる複数の電線の集合(束)で、自動車の車内配線などに用いられている。
パナソニック株式会社ホームページはこちら