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中南米初のエンジン工場、ブラジルにて稼働開始【トヨタ自動車】
2016年5月11日
トヨタ、中南米初のエンジン工場、ブラジルにて稼働開始
-持続的成長を支える「競争力ある工場づくり」を推進-
トヨタ自動車㈱(以下、トヨタ)のブラジルにおける製造・販売会社であるToyota do Brazil LTDA(ブラジルトヨタ 以下TDB)は、中南米地域で初となるエンジン工場を本年2月より稼働を開始し、5月10日(現地時間)に開所式を実施した。同工場は、同じサンパウロ州で車両を生産するインダイアツーバ工場とソロカバ工場の中間地点にあるポルトフェリス市に位置する。生産能力は年産10.8万基、従業員数は約320名。投資額は約180億円(約5.8億レアル : 1レアル=31円で換算)、排気量1.3Lと1.5LのNRエンジンを生産し「エティオス」に搭載する。
トヨタは「持続的に成長し続ける企業」を目指し、「量を求めた工場づくり」から発想を大きく転換し、「競争力のある新しい工場づくり」に取り組んでいる。ポルトフェリスエンジン工場においても、本年3月に開所式を行ったTMMIN(インドネシアでの製造会社)のカラワンエンジン工場と同様に、「シンプル&スリム」「フレキシブル」をキーワードに、日本の工場でも導入を進めている革新的生産技術を導入。その結果、エンジン工場の主要工程(鋳造・機械加工・組み付け)を一つの建屋に集約し、コンパクトで需要変動に強い工場が完成した。工場設備の初期投資部分についても、2008年と比較して約40%低減を達成している。
式典でトヨタのセント・アンジェロ専務役員は、「トヨタは持続的に成長し続ける企業を目指している。今回のエンジン工場での生産開始は、アルゼンチン、ベネズエラ、およびブラジルでの車両生産とともに、中南米地域の今後の更なる発展に貢献し、トヨタの長期戦略の礎となるだろう。」と述べた。
トヨタは1958年、海外生産の先駆けとしてブラジルに生産事業体であるTDBを設立した。それ以降、ブラジルのお客様に愛されるクルマづくりを目指し、1959年から2001年までの約40年間で10万台以上の「バンデランテ(ランドクルーザーFJ25Lのブラジル仕様車)」を生産・販売した。また、1998年にインダイアツーバ工場を立ち上げ「カローラ」の生産を、2012年にはソロカバ工場の稼働を開始し「エティオス」を生産するなど、ブラジル市場の成長とともに歩んできた。
また、社会貢献活動や環境対策として、マナティーの生息環境保護への支援や、世界最大級の湿原であるパンタナール湿地帯でのスミレコンゴウインコの保護活動に加え、サンパウロ州の環境保護エリアに24万5千本の植樹を実施、新工場の周辺にも新たに3万5千本の植樹を行うなど、地域に根差した企業市民として積極的な活動に取り組んでいる。
今後も、トヨタは「クルマづくりを通じて地域社会に貢献する」という創業以来の理念のもと、ブラジルにおける自動車産業の発展に向け尽力するとともに、ブラジルのお客様にご満足いただける商品を展開していく。
〈ご参考1 : 今回新エンジン工場に導入した、手元溶解や無機砂中子など最新の生産技術はTMMIN(インドネシアでの製造会社)のカラワン工場開所の際のリリース(下記URL)ご参照願います〉
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/11333150/
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