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V2X向け車載グレードHigh Q特性 積層セラミックコンデンサGCQシリーズの開発【村田製作所】
2016年4月20日
要旨
㈱村田製作所は、V2X*1向けの車載グレードHigh Q 積層セラミックコンデンサ GCQシリーズを業界で初めて開発しました。既にサンプル出荷を開始しており、2016年上半期中に量産を開始いたします。
*1 V2X(Vehicle to X)…車車間/路車間通信
背景
V2Xは自動車と自動車(V2V:Vehicle to Vehicle)、または自動車と信号機などのインフラ(V2I:Vehicle to Infrastructure)が直接通信することで、衝突などの事故の防止および効率的な交通システムの構築を目的としており、将来的には完全自動運転につながる重要な技術になると予測されています。
V2Xの通信規格としては、主に北米、欧州向けとしてDSRC IEEE802.11pの通信規格(通信周波数5.9GHz)が使用され、5.9GHzにおけるDCカット用、およびRFマッチング用にHigh Qコンデンサが要求されています。そこで当社は高い信頼性を備えた車載グレードHigh Qコンデンサを開発いたしました。
特長
● AEC-Q200*2に準拠した、V2X、ADAS、車載通信用途向けのHigh Qコンデンサです。
● 5.9GHzに自己共振周波数を持ち(2.2pF品の場合)、DSRC IEEE802.11pにおけるDCカットに最適です。
● 内部電極にCuを使用しているため高周波で高いQ値を得ることができ、マッチング用途に最適です。
*2 AEC-Q200…Automotive Electronics Councilが策定した、車載電装部品に求められる信頼性試験規格。
用途
● V2Xアプリケーションの5.9GHzにおけるDCカット用途
● V2XアプリケーションにおけるRFマッチング用途
● その他車載通信アプリケーションにおけるRFマッチング用途
品番
こちらをご覧ください。
特性図
電気的性能
使用温度範囲 : -55~+125℃(C0G特性)
温度特性 : C0G
定格電圧 : 50Vdc
静電容量 : 0.1pF~47pF
外形寸法図
生産体制
2016年上半期中に量産予定
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp
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