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世界で最も環境負荷の少ない水性塗装技術「アクアテック塗装」のグローバル展開を開始【マツダ】

2016年4月14日

マツダ、世界で最も環境負荷の少ない水性塗装技術
「アクアテック塗装」のグローバル展開を開始

−中国の車両生産拠点「長安マツダ汽車有限公司」へ導入−


マツダ㈱(以下、マツダ)は、独自の水性塗装技術「アクアテック塗装」を、中国江蘇省南京市にある車両生産拠点「長安マツダ汽車有限公司」(以下、CMA)に導入したことを発表しました。この塗装技術を導入した工場は、2012年に導入が完了した日本の宇品第1工場に続いて2拠点目で、海外では初となります。

自動車の塗装工程では、従来、シンナーなどの揮発性有機化合物(以下、VOC)を多く含む油性塗料を使用していたため、塗装工場から排出されるVOCの削減が自動車産業全体の大きな課題となっていました。VOC対策としては、水性塗料への材料置換などが一般的ですが、水性塗装は水分を蒸発させるために多くのエネルギーが必要であり、CO₂排出量が増加します。「アクアテック塗装」は、塗装工程の革新によって、塗料やエネルギーなどの資源効率を飛躍的に向上させ、トレードオフの関係にあるVOC排出量とCO₂排出量の同時削減を実現したマツダ独自の水性塗装システムです。

マツダでは、2012年に宇品第1工場への「アクアテック塗装」の導入を完了した後も、その機能と使いやすさのさらなる進化を図ってきました。このたびのCMAへの「アクアテック塗装」導入にあたっては、CMAと協働活動を行い、国内で培った技術を水平展開することで、現地での設備工事と塗料開発を必要最小限にとどめるなど、効率的な導入に成功しました。そして、生産を止めることなく、これまでの油性塗装との並行生産を継続しながら、短期間で「アクアテック塗装」への移行を完了し、「ソウルレッドプレミアムメタリック」などの高意匠カラーを含めた全カラーで、国内工場と同等の塗装品質を実現しました。

マツダの菖蒲田 清孝(しょうぶだ きよたか)専務執行役員は、「高品質なクルマづくりと環境負荷軽減の両立は、自動車メーカーとしての責務です。世界中で高い評価をいただいている『魂動デザイン』を支えるマツダの塗装技術は、その象徴でもあります。これからも、日本をマザー工場としてものづくりの技術を培い、海外に水平展開することで、世界中のお客さまに高品質なクルマをお届けするとともに、地球環境の保護と豊かな社会づくりに貢献してまいります」と述べました。

今後もマツダは、さまざまな技術革新を通じて持続可能な社会の実現に貢献することで、お客さまの人生をより豊かにし、お客さまとの間に特別な絆を持ったブランドになることを目指してまいります。


<参考>
■ マツダの塗装技術
http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/env/other/paint_tech/








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