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車載インフォテインメント/先進運転支援システムのPOL電圧変換向け同期整流降圧レギュレータを発表【インターシル】
2016年4月12日
インターシル
車載インフォテインメント/先進運転支援システムの
POL電圧変換向け同期整流降圧レギュレータを発表
高効率のISL7823x DC/DCコンバータ、5V電圧をPOL回路向けに降圧
革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、GPU、FPGA、DSP、SOC向けに5Vと3.3Vの一次側電圧レールからPOL(ポイント・オブ・ロード)として0.6Vまでの低い電圧に降圧する、モノリシック同期整流降圧レギュレータ・ファミリを発表しました。新製品のISL78233(出力3A)、ISL78234(出力4A)、ISL78235(出力5A)は高効率で、対象物の検出とデータ分類が可能な先進スマート・カメラを使用する車載インフォテインメント・ヘッドユニットや先進運転支援システム(ADAS)に連続出力電流を供給します。これらの同期整流降圧レギュレータはピン互換で、システム設計の際にBOMのシンプルな変更や最適なデバイスの基板への採用を可能にします。これにより、エントリーレベルから高級車までのさまざまな負荷要件に対応できます。
ISL7823x同期整流降圧DC/DCコンバータは電流モード制御アーキテクチャの採用により、高速過渡応答と優れたループ安定性を提供します。低RDS(ON)のハイサイドPMOSとローサイドNMOS MOSFETを内蔵しており、最大100パーセントのデューティ・サイクル動作を提供しながら外付け部品点数と電力損失を低減します。ISL7823xは2MHzのスイッチング周波数と最大100nsの保証最小オンタイムによりAMラジオ・チャネル干渉を回避し、低コストのインダクタと小型のコンデンサの使用を可能にします。
ISL7823xファミリの保証最小オンタイムは、高いスイッチング周波数での1V POL電源の実現に必要な広い降圧比を提供します。競合ソリューションの多くは、AM周波数帯を超えるスイッチング周波数でアプリケーション・プロセッサに超低出力を提供するために必要な低デューティ・サイクルを保証していません。このため、システム設計時の電磁干渉(EMI)要件への対応が不可能になるリスクが高くなり、コストのかかる再設計や追加的なテストが必要になるケースが増加します。
インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのフィリップ・チェスレイは「ピン互換のISL7823xファミリは、車載市場のお客様に信頼性の高いPOLソリューションを提供します。これによりお客様は、まったく新しいタイプのクルマを設計する場合も、同じ基板レイアウトでさまざまな部品オプションを使用できるようになります」と述べ、さらに「インターシルの新しい同期整流降圧レギュレータは1つのフットプリントでシングル、デュアル、クアッド・コアのプロセッサの負荷要件に対応できることから、自動車メーカーにとって自社モデルの差異化が容易になります」と語りました。
ISL7823x降圧レギュレータの主な特長と仕様
● 入力電圧範囲は2.7〜5.5Vで、最大効率は95パーセント
● 100nsの保証位相最小オンタイムにより、広い出力レギュレーションを実現
● スイッチング周波数は500kHzから4MHzの範囲で可変で、デフォルト値は2MHz
● 最大4MHzまでの外部同期
● 基準電圧源の誤差は1パーセントで、正確なレギュレーションが可能。1msの内部ソ
フトスタートまたは可変外部ソフトスタート
● ディスエーブル時のソフトストップ出力ディスチャージ
● 過温度、過電流、出力過電圧/低電圧、入力電圧の電圧低下ロックアウト、短絡、負の過電流などの故障に対する保
護機能
● -40〜+125℃の動作温度でAEC-Q100に準拠
● ウェッタブル・フランクQFNパッケージによりハンダ接合部の光学検査が可能で、製造コストを低減
ISL78235はインターシルのISL78233 3A同期整流降圧レギュレータ、ISL78234 4A同期整流降圧レギュレータ、ISL78113A同期整流昇圧コンバータ、ISL78201 40V/2.5Aレギュレータ、ISL78206 40V/2.5A同期整流降圧コントローラ、ISL78302デュアルLDOとの組み合わせにより、車載インフォテインメント・ヘッドユニットのPOL電源回路などのバッテリ電源回路に包括的なソリューションを提供します。
価格と供給
ISL78235(出力5A)同期整流降圧レギュレータは5mm角の16ピンWFQFNパッケージで供給が開始されており、1,000個一括購入時の単価は2.75米ドルです。3mm角のTQFNパッケージ製品も提供しています。ISL78235EVAL2Z評価ボードを単価67.80米ドルで提供しています。詳細はhttp://www.intersil.com/products/isl78235をご覧ください。
ISL78233(出力3A)とISL78234(出力4A)同期整流降圧レギュレータは5mm角の16ピンWFQFNパッケージで供給が開始されています。1,000個一括購入時の単価はISL78233が1.75米ドル、ISL78234が1.95米ドルです。3mm角のTQFNパッケージ製品も提供しています。ISL78233EVAL2ZとISL78234EVAL2Z評価ボードを単価56米ドルで提供しています。詳細はhttp://www.intersil.com/products/isl78233とhttp://www.intersil.com/products/isl78234をご覧ください。
このプレスリリースは、インターシルのウェブサイト
http://newsroom.intersil.com/index.php?s=34138&item=1119でもご覧いただけます。
製品写真はhttp://newsroom.intersil.com/download/isl7823x-pressphoto.jpgからダウンロードできます。
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インターシルについて
インターシルは、革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードしています。インターシルの製品は急速に高度化し、モバイル化と消費電力の増加が進む電子機器の構成部品として、効率の向上とバッテリ駆動時間の延長を実現します。インターシルは広範にわたる設計資産(IP)、設計とプロセス技術開発の経験を活用し、産業機器/インフラ、モバイル・コンピューティング、車載、航空宇宙などの市場で活躍する有力企業の信頼できるパートナーとしての地位を確立しています。インターシルの詳細は、http://jp.intersil.com/en.htmlをご覧ください。
インターシル㈱はインターシル コーポレーション(本社:米カリフォルニア州ミルピタス)の全額出資の日本法人で、各種電源ICと高精度アナログICを日本のお客様に提供しています。本社は東京都港区で、京都に西日本オフィスがあります。
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