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二次電池「SCiB」がHondaの電気自動車「フィットEV」に採用【東芝】

2011年11月17日

電池性能が高く評価され、量産向け電池モジュールを受注

当社の二次電池「SCiB」が、本田技研工業㈱(以下、Honda)の電気自動車「フィットEV」に搭載される電池として採用されました。フィットEVはHondaから日米において2012年夏より発売予定で、当社は量産向け電池モジュールを納入します。

当社は、昨年12月からHondaが埼玉県や熊本県と実施している次世代パーソナルモビリティの実証実験における実証試験車両にSCiBを提供するなど、これまで、HondaとともにフィットEVに搭載する電池モジュールを開発してきました。今回の採用は、SCiBの持つ優れた長寿命(サイクル)性能をはじめ、様々な使用環境における電池性能が、総合的に評価されてのものです。

SCiBは、車載用に適した二次電池です。負極に当社独自の材料注1を採用したことにより、急速充電性能、長寿命性能を有し、また気温-30℃などの過酷な使用条件下でも短絡や劣化の原因となるリチウム金属が析出しにくく、気温40℃以上でも電池の劣化が少ないという特長を持ち、幅広い環境下で急速充電と放電が可能です。SCiBセルを組み合わせた電池モジュールは、電池の定格容量に対して実使用範囲が広く、さらに一般的なリチウムイオン電池と比較し、回生受け容れ特性が優れているため、車両の電費注2の向上にも寄与します。そのため、SCiBを搭載する電動車両の走行距離を伸ばすことができると考えます。

SCiB20Ahセル単体に80Aの電流を流して充電した場合、15分で電池容量の80%、さらに追加3分で95%程度の急速充電が可能との結果が得られており、一般的なリチウムイオン電池と比較すると、約半分の時間で充電が可能です。急速充電時にも、発熱量が少ないというSCiBの特性により、電池を冷却するための電力を省くこともできます。さらに、SCiB電池モジュールのフル充放電の繰返し回数は一般的なリチウムイオン電池と比較して2.5倍以上(セル単体は4,000回)で、将来のリユース用途にも貢献する電池であると考えています。

当社は、今回の受注を機に、電気自動車向けSCiB事業の取り組みを加速していくととともに、スマートグリッドなどで利用される電力貯蔵向けなど新たな市場での事業を拡大していきます。

注1 : チタン酸リチウムを採用。
注2 : 電池の単位容量あたりの走行距離を示す指標。


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