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大型4ストローク船外機「BF250」を発売 ~クラストップの低燃費と高い動力性能を両立~【本田技研工業】

2011年11月10日

Hondaは、クラストップ※1の低燃費と高い動力性能を両立した大型4ストローク船外機「BF250」(250馬力)を、12月1日(木)より全国のHonda船外機取扱店で販売します。

「BF250」は、「BF225」(225馬力)をベースに、新開発の3.6L V型6気筒VTECエンジンと、船外機としては世界初※2の技術となる「ダイレクト吸気システム」を組み合わせることで高出力化を達成するとともに、中・大型船外機で好評のHonda独自の船外機技術である空燃比連動点火時期制御「BLAST」※3の採用により、中・低速域における優れた加速性能を実現しています。
また、VTECエンジンや「BLAST」などによる高い動力性能に加え、O2センサーを搭載した「電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)」※4の採用により、クルージング時※5におけるリーンバーン(希薄燃焼)制御※6を可能とし、クラストップの低燃費を実現しました。

さらに、クラストップ※7のバッテリー充電性能(60アンペア)の実現により各種船舶用機器に求められる消費電力にも対応しています。また、米国船舶用電子機器協会(NMEA:National Marine Electronics Association)が定める船舶用電子機器の統一通信方式NMEA2000対応により、多様な船舶用電子機器との接続を可能とするなど、充実装備とともに使いやすさと利便性を追求しています。

なお、「BF250」は、米国舟艇工業会(NMMA:National Marine Manufacturers Association)が主催するマリントレードショー「IBEX2011」(2011年10月17日~19日ケンタッキー州にて開催)において、IBEX2011イノベーションアワードの船外機部門を受賞しました。この受賞は、船外機初のダイレクト吸気システムの技術が革新的な技術として評価されたものです。

※1 ※2  2011年10月末現在Honda調べ
※3  急加速時に燃料供給量と、それに連動した最適な点火時期に制御することでトルクを増幅するシステムでHonda独自の加速性能向上技術。「BLAST」:英語の爆発的・痛快な(加速)の意味とBoosted Low Speed Torqueを合わせた呼称
※4  PGM-FI(Programmed Fuel Injection)」は、Hondaの登録商標です
※5  スロットル全開時の約50~80%の回転に保たれた航行速度範囲をいう
※6  O2センサーで排出ガス中の酸素濃度からエンジン内の燃焼空燃比を検出し、燃料噴射量にフィードバックすることで空燃比をきめ細かく最適に制御すること。クルージング領域でリーンバーン制御を行い低燃費航行する状態を「ECOmoモード」として表現します。ECOmoは、「Economy Controlled Motor」の略です
※7  2011年10月末現在Honda調べ

大型4ストローク船外機「BF250」

販売計画台数(年間・国内海外合計)

2,000台     
(国内=50台/海外=1,950台)

メーカー希望小売価格     写真掲載モデル

BF250A LN     2,268,000円(消費税抜き本体価格  2,160,000円)     ★
BF250A XN     2,289,000円(消費税抜き本体価格  2,180,000円)     
BF250A XCN     2,331,000円(消費税抜き本体価格  2,220,000円)     
BF250A XXN     2,331,000円(消費税抜き本体価格  2,220,000円)

「BF250」の主な特長

○ 動力性能&航行性能
・ Honda独自の空燃比連動点火時期制御「BLAST」を採用。点火時期を空燃比に連動させコンピューターで最適に制御することで、中・低速域における優れた加速性能を実現しています。
・ BF225に搭載した3.5L V型6気筒VTECエンジンをベースに、3.6Lに排気量を拡大するとともにダイレクト吸気システムの採用により、高出力化を実現しています。
・ ダイレクト吸気システムは、独立した吸気・排熱経路を設定することで、エンジン出力の向上に不可欠な吸気温度の低減を実現しています。吸気経路は、エンジンカバー上部両サイドに設けたエアインテークから外気を取り入れ、エンジンカバー内に設定した流路で、吸気中の水分を分離した後にエンジンに空気を送り込みます。これにより、従来の吸気システムに比べ、より低温・高密度の空気を供給でき、エンジン効率が向上しています。一方、排熱経路は、フロントから取り込んだ空気が、エンジン周辺の部品およびACG周辺を循環・冷却したのち、エンジン上部にある冷却ファンにより排出されます。
・ 水中抵抗の低減※8に加え、直径16インチの大径プロペラも装着可能な新設計大型ギアケースの採用により、クラストップレベルの最高速と耐久信頼性を実現するとともに、幅広い用途に対応しました。

※8  BF225に対し、Cd値(抗力係数)を5%向上

○経済性
・ O2センサーを搭載した電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)とクルージング時におけるリーンバーン(希薄燃焼)制御により、クルージング領域における燃費はクラストップを達成しています。

○ 充実装備
・ アイドリング時に電力需要が増加した場合、ECU(電子制御ユニット)が自動的にエンジン回転数を100rpm上昇させることで、充電能力を9アンペア(約30%)増加させることができるアイドリング時充電出力可変制御の採用により、クラストップの充電性能を実現しています。
・ 米国船舶用電子機器協会(NMEA)が定める船舶用電子機器の統一通信方式、NMEA2000対応により、多様な船舶用電子機器との接続を可能としています。

○ デザイン
・ 船舶への搭載性に優れたスリムでコンパクトな独自の船外機デザインである「ウイングフォルム」を採用するとともに、Honda船外機シリーズのフラッグシップモデルを象徴する「パワーインテーク(Power Intake)」デザイン※9を採用。カラーリングは、澄んだ水をイメージし、Honda船外機の高い環境適合性を表現した新色の「アクアマリンシルバーメタリック」を採用しています。BF250の発売を機に、Honda船外機シリーズ全機種のカラーリングをこの新色に変更します。

※9  「ウイングフォルム」をベースに、スピード感にあふれパワフルな印象を与えるエアインテークをエンジンカバーの上部両側に配したデザイン

○ 環境性能
・ 最新のEPA※10規制(2010年度)や米国カリフォルニア州大気資源局(CARB※11)の排出ガス規制への適合をはじめ、国内自主規制値を大幅に下回る高い環境性能を実現。
・ リサイクル可能率は97%を達成(Honda独自の算出規準による)。

※10  米国環境保護庁(Environmental Protection Agency)の略称
※11  California Air Resources Boardの略称

主要諸元【BF250】


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