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サイオンブランドのトヨタブランドへの移行を決定【トヨタ自動車】

2016年2月4日

(現地時間 : 2016年02月03日)
(ご参考 : 米国トヨタ自動車販売リリース抄訳)

サイオンブランドのトヨタブランドへの移行を決定
-若いお客様を惹きつけるべく、貴重な知見をトヨタブランドで活用-


サイオンブランドはこのたび、トヨタブランドに移行することを決定した。サイオンは、若年層向けにこれまでにない商品やビジネスを試行するため、2003年に創設。独自の商品やビジネスでトヨタに若く新しいお客様を呼び込むという目標を達成した。これまでに販売したサイオン車は100万台を超え、そのうち70%はトヨタの新規顧客が占めている。また、サイオンのお客様の半数が、35歳を下回っている。

サイオン設立時に同ブランドのバイス・プレジデントで、現北米トヨタCEOのジム・レンツ(Jim Lentz)は「今回の決定は、サイオンブランドの後退ではなく、トヨタブランドの飛躍を意味している。トヨタブランドでは困難だった新しいアイデアを、サイオンを通じて次々と試みることができた。私も設立時のメンバーだったが、若いお客様をより積極的に惹きつける方法を学ぶことを狙いとしていた。まさにこの目標を達成できたことを誇りに思う。お客様や販売店の多大なるご支援、従業員の尽力なくしてはこの成功はなしえなかった。移行に際しては最大限のサポートをしていく」と述べた。

ブランド移行は、お客様のニーズを踏まえて決定した。今日の若いお客様は、これまで通りクルマの見た目や運転の楽しさを重視する一方で、以前より実用性を重んじる傾向にあり、両親世代同様、トヨタのブランドイメージや品質、耐久性、信頼性を評価いただけるようになってきている。同時に、トヨタブランド車も、若いお客様の求めるダイナミックな外観や運転の楽しさを評価いただけるようなクルマに変わってきた。

サイオンは、所有者の平均年齢が36歳と、業界内で最も若いブランドでありつづけてきた。また、「tC」購入者の平均年齢は29歳で、業界内で最も若い。最近導入された「iM」と「iA」は、初めて新車を買うお客様が購入者の70%を占めており、新規顧客の開拓に大きく貢献しているほか、両モデルのお客様の半数以上が、35歳を下回っている。

ブランド移行は2016年8月より開始し、サイオン車は2017モデルイヤーより、モデル名を残したままトヨタブランド車として取り扱われることになる。具体的には、「FR-S」、「iA」、「iM」はトヨタブランド車となり、「tC」は最後の特別仕様車を発売した後、2016年8月に生産を終了する。サイオンブランドとして昨年のロサンゼルスモーターショーで披露された「C-HR」は、トヨタブランド車として米国に導入される。

なお、サイオンのお客様は、今後もトヨタの販売店にお越しいただければ、引き続きアフターサービスを受けていただくことができる。

米国トヨタ自動車販売のボブ・カーター(Bob Carter)上級副社長は「1004にもおよぶサイオン販売店のこれまでのご支援に、感謝申し上げる。販売店の皆様にも、これまでのご尽力の成果として、貴重な知見を蓄積いただけたのではないかと思う。販売店の皆様が移行をスムーズに進め、お客様にも丁寧なご説明を行えるよう、我々としても尽力していく」と語った。

サイオンで販売、マーケティング、配車、戦略企画、商品・用品企画を担当している22名の従業員には、米国トヨタ自動車販売で新たな業務に就く機会が提供される。地域オフィスにおけるサイオンの担当者も、各オフィスにおいて、別の業務につくことになる。

サイオンのバイス・プレジデントであるアンドリュー・ギレランド(Andrew Gilleland)は「サイオンは何年にもわたり素晴らしい商品を生み出し続けており、現在も、お手頃な価格で高機能な装備を多く搭載している。サイオンの精神や培った知見が将来のトヨタ製品にも息づいていくことを誇りに思う」と語った。


〈サイオンの成果〉
◆ 業務プロセス面で、以下のようなトライアルを通じ、米国でトヨタの他ブランドに活かしうる貴重な学びを得た。
お客様が価格交渉をしなくても良いよう、販売店で明確に単一価格を設定
トランスミッションと色の2つの観点のみでグレードを設定
カスタマイズ用品を豊富に設定
透明性の高いローン提供プロセス
車両購入プロセスの多くをオンラインで行えるシステムの導入
プリペイド式の車両メンテナンスプラン
特別仕様、装備を用いた、モデルライフサイクルの活性化
ブランド初期段階での顧客参加型の独自イベントなど、草の根のマーケティング活動

◆ 商品面では、独創性のある「箱型」の「xB」や、お手頃価格のスポーツカー「FR-S」など、米国自動車業界に影響を与えた商品を展開。「tC」も常に、業界内で最も若い層のお客様を惹きつけつづけてきた。

◆ 人材面では、サイオンブランドでバイス・プレジデントを経験した人材の多くが昇格し、他の分野で活躍。
北米トヨタCEOのジム・レンツ(Jim Lentz)
トヨタ自動車常務役員でLexus International Executive Vice Presidentのマーク・テンプリン(Mark
  Templin)
米国トヨタ自動車販売 グループ・バイス・プレジデント(トヨタブランドマーケティング担当)のジャック・ホ
  リス(Jack Hollis)
北米トヨタ グループ・バイス・プレジデント(総合企画担当)のダグ・マーサ(Doug Murtha)
米国トヨタ自動車販売 バイス・プレジデント(サイオン担当)のアンドリュー・ギレランド(Andrew
  Gilleland)


ご参考 : サイオンの主な歩み








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