ニュース

幅広い用途に対応するソリューション : ZF のモジュラー・リアアクスル・システム【ゼット・エフ・ジャパン】

2016年1月25日


■ 駆動系とシャシ・テクノロジーを単一システムに収めた革新的乗用車向けアクスル
■ 要件に合わせ、電動または従来のドライブモジュール、あるいは後輪操舵機能を持つアクティブ・キネマティクス・
  コントロール(AKC)追加によるアップグレードが可能
■ ツイストビーム式アクスルまたはリンク付SLAアクスルとしても使用可能

ドイツ、フリードリヒスハーフェン発; 駆動系とシャシ・テクノロジーをワンストップで提供する能力がZFの大きな強みのひとつです。Eモビリティの時代が到来した今、それはさらに大きな強みとなります。ZFは新発想のモジュラー・リアアクスルを採用し、モジュラー・システム構造がより大きな顧客メリットとなることを実証しました。この革新的ソリューションにより車体へのわずかな変更で、ツイストビーム式アクスルまたはリンク付SLAアクスルの乗用車に後輪操舵機能を追加できます。顧客要求に応じて、駆動装置を有していないリアアクスルを電気駆動、従来の後輪駆動、AKCによる後輪転舵機能など、要件に合わせた組み合わせにすることが可能です。これにより、自動車メーカーは車体タイプを変えることなく、さまざまな市場ニーズに極めて柔軟に対応することができます。

ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(以下、ZF)のシャシ・テクノロジー事業部長、ウヴェ・コスマンは次のように説明しています。「新型リアアクスル・システムにより、ZFは様々なセグメントの車両に幅広いソリューションを提供します。このシステムはハイブリッド車や燃料電池車、バッテリー式電気自動車に対応し、標準の全輪駆動モジュールや当社のAKC後輪操舵との組み合わせも可能です」。アクスル構成部品間の個々のインターフェースは、ZFで調整されるため、自動車メーカー側の開発コストも大幅に削減されます。

使用しているベースのアクスルは、モジュール開発したセミ・トレーリングアーム・リヤサスペンション(mSTARS)で、この構成では後輪の外側の二つのキネマティックポイントを、ロアアームからインテグラルリンクとコントロールリンクに変更しています。このリンクでホイールの軌跡が決まり、トー・インが正確に調整されます。セミ・トレーリングアームアクスルに通常用いられるサスペンション・ストラットの代わりに、インテグラルリンクを極端に外側に配置することで、スプリングとダンパーを離した使い方が可能です。このソリューションによってコストも下がり、また、トランク内の左右のタイヤハウスの間隔を広く取ることもできます。

一体型電動アクスルドライブ・システム

ベースアクスルは、アクスル中央に配置された電気駆動モジュールとの組み合わせが可能です。このモジュールは高回転型非同期モーターが特徴です。非常にコンパクトなユニットで、上記の電動モーターのほか、1速の差動トランスミッション、ハウジング、冷却ユニット、および制御ソフトウェアを含めたパワーエレクトロニクス・ユニットが組み込まれています。

後輪によるステアリング・アシスト

ベースアクスルはまた、ZFの後輪操舵機能を持つアクティブ・キネマティクス・コントロール(AKC)との組み合わせも可能です。この場合、前輪のステアリングが後輪のアクティブ制御によってアシストされ、車速に応じたハンドル操作時の機敏性や安定性が改善されます。








ゼット・エフ・ジャパン株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#ゼット・エフ・ジャパン
#パワートレイン
#サスペンション
#モジュール
#2016年1月25日