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「世界最軽量の電動パワーステアリング」を開発【日本精工】

2016年1月22日

~ アイドリングストップ時の作動持続性を向上させ、安全性を高めた、最軽量な電動パワーステアリングを開発 ~



日本精工㈱ (本社:東京都品川区、取締役 代表執行役社長 内山俊弘、以下NSK) は、自動車の省燃費などに貢献する電動パワーステアリング(以下EPS)として、世界最軽量のチルト付きコラムタイプEPS*を開発しました。NSKは、 特に高い燃費効率が求められる中小型車向けとしてグローバルに拡販を図ります。
* : 当社調べ

本製品の特長

2015年、COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)において、国際社会は2020年以降の新しい温暖化対策の枠組みに合意するなど、CO2排出を抑制し、地球環境保全強化の動きが高まっています。既に欧州ではEuro6など排ガス規制強化が始まっており、このような情勢を背景に自動車用EPSの役割はグローバルに重要性を増しています。EPSの開発においては、安全性の確保は勿論、軽量・コンパクトで省燃費に貢献すべく、高環境性能化を進めています。

この度NSKは、ハンドルの上下角度を調整可能なチルト機構付きコラムタイプとしては世界最軽量であり、且つ安全性や作動持続性を向上させた製品を開発しました。本製品は、ギヤボックスの内部機構を小型化することで、従来比約▲13%の軽量化を果たしています。また、トルクセンサ自らの機能監視を始動時に自動点検することにより安全性を高め、更にアイドリングストップ時にバッテリー給電性能が低下する場合でもEPS作動を持続できるようにしました。

1.軽量化
トルクセンサ・・・センサ機構の構造を最適設計することにより小型化。
減速ギヤ・・・ギヤ噛合いの解析から歯面形状を最適設計することにより小型化。
ギヤボックス・・・ ダイカストにおける鋳巣制御から強度・伸びを向上させ、剛性維持しながら薄肉化。

2.アイドリングストップ時の作動維持性向上
アイドリングストップ時はバッテリー給電性能が低下します。そこでトルクセンサの駆動電源を低電圧化し、バッテリー供給電圧が低下する場合でもEPSが作動持続できるようにしました。

3.安全性の向上
従来、EPSはトルクセンサを自ら機能監視させながら作動しています。今回これに加えてトルク センサの監視機能に対し始動時点検を行えるようにしました。これによりEPSの安全性をより向上させています。

本製品の用途

NSKは、本製品を小型車・中型車に向けにグローバルに展開していきます。

本製品の効果

軽量化とアイドリングストップ対応により省エネ・省資源に貢献
安全・安心に貢献
NSKは、最先端技術を実用化することで、自動車の安全性・環境性・快適性の向上に貢献していきます。また今後、製品の改良や現地調達・現地生産の推進により、ステアリング事業においてグローバルに収益を伴う成長を目指します。




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