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「Microsoft Azure」を車両のテレマティクスシステムに採用【日産自動車】

2016年1月5日

本件は、米国ラスベガス現地時間1月5日3時(日本時間同日20時)に発表したプレスリリースを抄訳したものです。


日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)とマイクロソフト コーポレーション(本社:米国ワシントン州レドモンド、CEO:サティア ナデラ)は5日、米ラスベガスで開幕したコンシューマー・エレクトロニクス・見本市2016(CES 2016)において、電気自動車(EV)「日産リーフ」の全グレードおよびインフィニティの欧州モデルに搭載されているコネクトテレマティクスシステムに、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用すると発表しました。日産は2010年に「日産リーフ」を発売して以降、EVでは最多の販売台数となる20万台をグローバルで販売し、EV市場におけるグローバルリーダーとなっています。日産は、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を活用することで、同社のEVリーダーシップの拡大と、お客さまとクルマが相互にいつでもつながることができる様々な方法を提供していきます。

日産は、「デジタルネイティブ」と呼ばれる、環境問題に対する高い意識を持つ次世代のお客さまのニーズを満たすクルマを設計しています。日産は、「日産リーフ」の発売以来、その性能を向上し続けていくことで、世界中のEVユーザーの認識を大きく変革してきており、もっとも先進的な電動車両技術をもった会社です。また、EVの所有者とその周辺環境とのコネクティビティにより、さらにその利便性と魅力が向上します。地図、距離予測、充電ステーション、充電ステータス、そしてお客さまが乗車中に期待する全てのサービスは、このコネクティビティに左右されます。「Azure」の提供する安全なグローバルクラウドプラットフォームによって、日産は幅広い顧客基盤にも対応するグローバルでのサービス提供が可能になります。

日産のテレマティクスシステムは、「Azure」と連動することで、車両へのリモート接続が可能になります。「日産リーフ」のドライバーは、車両に乗車しなくても、一連の機能を使用することが出来ます。例えば、インターネット対応の携帯電話を使って車両のエアコンの電源を入れたり、クルマがパワーダウンした時でも遠隔操作で充電を行うことができます。 また、充電を自動的に開始するタイマー機能もダッシュボードに搭載されています。

日産とマイクロソフトは、データの機密性や技術基準に対する各国の規制の厳格化に応じて、世界各地の規制基準に適合するための投資を行っています。日産は、その非常に高い安全性と規格適合性を評価し、「Azure」を選択しました。マイクロソフトは、クラウドのプライバシー保護に関する世界基準であるISO27018を採用し、大手では最初のクラウドプロバイダーとなりました。これは、「Azure」の信頼性が評価されるもう一つの理由です。「Azure」は、様々なオペレーティングシステム、プログラム言語やツールをサポートしているため、日産は柔軟にそれらを選択することができます。

全世界で販売されている「日産リーフ」に搭載された(日産のコネクトプラットフォームと連動したモバイル向けアプリの一部)ハンズフリー機能(Hands-Free Text Messaging Assistant)によって、ドライバーはステアリングから手を離すことも、道路から目を逸らすこともせずに、音声制御によって受信メールを確認することができます。メールの受信をドライバーに知らせるだけでなく、音声認識によってメールを読み上げることも可能です。また、音声でのメールの返信の他に、「運転中につき、返信できません」、「今向かっています」、「遅刻しそうです」、「了解」など、事前設定された返答文をステアリングのボタン操作で送信することもできます。これらの機能は、「Azure」のバックエンドコネクティビティとサポートによって可能となります。

日産はまた、「point of interest (POI)」の更新信号を利用して、お客さまに最新情報をお届けできるよう、サービスの向上を続けています。「Azure」へのコネクティビティによって、日産は新たなコネクト機能を市場により早く投入し、拡大することが出来ます。

今回の提携によって、日産は、データ管理や分析などの重要領域にまたがるマイクロソフトの深い専門知識を活用することが可能になります。マイクロソフトが持つ高い安全性と大容量のクラウドプラットフォームにより、日産のグローバル事業を支えることができます。Azureデータセンターのグローバルにおける実績は、世界中どこにいても日産のクルマのサポートが可能であることを証明しています。

日産のグローバルコーポレートIS/ITの最高情報責任者である行徳セルソは、「日産は、コネクトテクノロジーを使ってお客さまに安全・安心を提供するプラットフォームとして『Microsoft Azure』を選びました。これは未来の新モビリティを実現する革新への大胆な第一歩です」と、述べました。

「Azure」を採用した日産のコネクトプラットフォームにより、日産のこれまでにない価値をお客さまに提供するだけでなく、お客さまがクルマを使用する過程においても、更なる新たなサービスを提供していきます。

「今回の日産との提携は、自動車メーカーがマイクロソフトのインテリジェントクラウドプラットフォームを活用することで、どんなことを実現可能にするかを示しました。さらに、私たちの連携は、クラウドと常時つながることがお客さまのドライビング経験にもたらすあらゆる可能性をもお見せすることになります」と、マイクロソフトのビジネス ディベロップメント担当エグゼクティブ バイス プレジデントのペギー ジョンソンは述べました。








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