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透明樹脂の三次元成型品向、高硬度及び高耐擦傷性のハードコーティング技術開発!【菱光社】

2016年1月5日

㈱菱光社(社長:小倉尚武、東京都江東区)は、加美電子工業㈱(社長:早坂裕、宮城県加美郡)の開発した超臨界CO2塗装装置と、同装置向けに開発した材料の販売を2016年1月から開始します。今回の装置と材料の工法提案により、ポリカーボネイト、アクリル等の透明樹脂の三次元成型品の課題であった硬度と耐擦傷性機能を有したハードコーティングが可能となりました。


【従来のコーティングの課題】


【超臨界 CO2 塗装置でのコーティング】


ガラスより強度があり、かつ軽量で、コストが安いポリカーボネイト樹脂は、車関連をはじめ、モバイル、建築、電子看板、アミューズメントなど、多岐にわたる分野で注目をされています。しかし、擦傷性に弱いことから、年数が経つと表面の傷等により(白化現象が進行し)白っぽくなり、特に視認性を要求されるパネル関連からは敬遠されておりました。

近年のスマートフォンや車載用パネルは、三次元デザインが主流となっており、三次元形状は、フラット形状とは異なり、フィルムを貼り合せると気泡やシワが発生してしまいます。またハードコーティング剤を溶剤で稀釈して吹き付けると、液ダレや膜厚ムラで虹色に干渉してしまうという課題がありました。

超臨界CO2塗装装置を使うことによって、これまでシンナーなどの溶剤で行っていた材料の稀釈をCO2に代替することが可能となり、希釈シンナーをCO2に代替することにより、高固形分・高粘度の材料に対し、塗料の低粘度化が発現し、また分散力を高めた噴霧塗装が容易になりました。この工法により透明樹脂の三次元成型品に対して、虹色に干渉をしないハードコーティングの塗装が可能となり、また同工法により、揮発性有機化合物(VOC)の使用量が大幅に軽減することから、環境面とコスト面からも非常に注目を集めております。

今回、開発したCO2塗装適合ハードコーティング材料は、ポリカーボネイトで鉛筆硬度5H、荷重1kgfで1000回の擦傷試験クリア(500gfで2000回以上)、またアクリルでは硬度9Hを達成しております。

尚、同工法でコーティングをされたサンプルを、オートモティブ展(日時:2016年1月13日~15日、場所:東京ビックサイト、菱光社ブース№:W20-19)に出展する予定です。








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