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タイ・アユタヤで車載部品用耐熱フェノール樹脂成形材料の生産開始【パナソニック】
2015年12月21日
東南アジアでの現地生産の要求に顧客密着型で迅速に対応
タイ・アユタヤで車載部品用耐熱フェノール樹脂成形材料の生産開始
2015年12月からサンプル対応開始、2016年2月に本格稼動を開始
パナソニック㈱ オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、パナソニック マニュファクチャリング アユタヤ㈱(以下PMFAT)で車載部品用耐熱フェノール樹脂成形材料[1]の生産ラインを新たに設置、2016年2月より本格稼動します。タイにおける同材料の生産は業界で初めて※1となります。
※1 耐熱フェノール樹脂成形材料として(当社調べ)
東南アジアでの需要の伸長が見込まれる自動車分野では、多くの車載部品メーカー、成形部品メーカーが東南アジアエリアで生産を拡大しています。その中で、タイの主要拠点に購買、R&D、生産などの重要機能を設置する企業が増えています。当社では、よりお客様に近い生産拠点から効率よいサービスを提供するため、PMFATで新たに耐熱フェノール樹脂成形材料の生産を開始し、東南アジアを拠点とする自動車分野のお客様の開発をサポートしていきます。また、グローバルでの耐熱フェノール樹脂成形材料の新規需要の喚起、取り込みも図っていきます。
【当社の耐熱フェノール樹脂成形材料】
・耐熱フェノール成形樹脂材料は、車載電装部品や構造部材などの絶縁材料として使用されます。
・当社の材料は次の特長を有しています。
1.高い耐熱性と強度を両立し、モータ、自動車部品用途に対応
2.高温環境下での寸法安定性に優れ、各種モータ整流子[2]の高信頼性に貢献
3.金属部品の代替、部品複合化によりモータカバー部品などの軽量化を実現
・今回のタイでの生産開始に伴い、耐熱フェノール樹脂成形材料の生産体制は、国内(三重県四日市)、中国(上海市)と合わせ3拠点になります。
【会社概要】
【用語説明】
[1] 耐熱フェノール樹脂成形材料
フェノールとホルムアルデヒドを主原料とした熱硬化性フェノール樹脂をベースに、ガラス繊維や無機フィラーなどで強化したエンジニアリングプラスチック。特に耐熱性、寸法安定性、電気絶縁性、機械的強度に優れるのが特徴。
[2] モータ整流子
モータ整流子とは、界磁石の間を回転するコイルに流れる直流電流の方向を切替え、一定回転方向のトルクを発生させるためのモータの部品装置。多くの車載用モータの整流子では、金属シャフトおよび金属セグメント(接点)間の電気絶縁性と、機械的強度・寸法安定性に優れた耐熱フェノール樹脂成形材料が用いられる。
プレスリリースの内容は発表時のものです。
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