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2011東京トラックショーにEV技術を搭載した「F24アトラス」ベースの小型商用車を出展【日産自動車】

2011年10月25日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、10月27日(木)から 10月29日(土)までの3日間、東京国際展示場「東京ビッグサイト」で開催される2011東京トラックショーに、EV関連技術を装備・搭載したトラックをはじめとする小型商用車(LCV:Light Commercial Vehicles)を5台出展します。

同社は、電気自動車「日産リーフ」をはじめとするゼロエミッション車の開発と販売、バッテリーの開発と生産など、ゼロ・エミッション社会の実現に向けて、包括的な取り組みを実施しています。2011年7月からは、多目的小型商用車「NV200バネット」をベースとした電気自動車の実証運行をグローバルに開始し、小型商用車分野での電気自動車の取り組みを始めました。

今回の2011東京トラックショーでは、その取り組みの延長線上として、これまでに培ってきたEV技術をトラック分野に応用すべく、「日産リーフ」のコンポーネントや、その他のEV関連技術を装備・搭載したトラックを出展します。展示するのは、「アトラスF24」をベースにした「e-NT400アトラス コンセプト」、「アトラスF24リチウムイオンバッテリー式冷凍車」、「アトラスF24給電車」の3車種。 加えて、国内メーカーで唯一、ユニバーサル・デザインタクシーとして認定されている「NV200バネットタクシー」。また、幼稚園バスやお客様の送迎などのシーンで多く使用されている「シビリアン」の福祉向け仕様である「シビリアンハートフルサルーン」を出展し、同社の幅広いラインアップを訴求します。

なお、「NV200バネットタクシー」のベース車である「NV200バネット」は、本年5月に、”次世代のニューヨークタクシー”にも選定されたモデルで、グローバルレベルでのお客様のニーズを視野に入れ、すでに世界約40カ国で販売されている新世代の小型商用車です。同社は、この「NV200バネット」を中心に、今後もお客様のニーズに応える様々な小型商用車を投入し、2016年度までに、業界をリードする小型商用車メーカーとなることを目指しています。

日産自動車の村上秀人執行役員(LCV事業本部担当)は、「当社は、ゼロエミッションの領域でリーダーとなるべく、『日産リーフ』をはじめとする乗用の電気自動車に加え、商用の電気自動車の開発・普及にも注力していきます。現在、小型商用車『NV200バネット』をベースとした電気自動車を、将来の市場投入に向けて準備中です。今回のトラックショーでは、トラックの電気自動車が生み出しうる価値をお伝えすべく、『日産リーフ』のコンポーネントを搭載した『e-NT400アトラス コンセプト』をはじめ、数々のEV技術を応用した車両を出展しております。その他の出展車種とあわせ、日産の商用車がビジネスシーンに提供する様々な価値に触れて頂ければと思います。」と述べました。

主な出展車両の概要は以下の通りです。

「e-NT400アトラス コンセプト」 (参考出展)

「e-NT400アトラス コンセプト」は、「アトラスF24」に、「日産リーフ」のコンポーネントを搭載した電気自動車のコンセプトカーです。CO2や排気ガスが一切出ない特徴を活かすことで、従来は乗入れに制限があった場所に直接乗入れることができます。さらに、高出力大容量のリチウムイオンバッテリーと高性能の電気モーターが、これまでのガソリン車やディーゼル車とはまったく違う、振動の無いスムーズな加速を実現させました。エンジンのような燃焼による振動がないため、停車時、加速時、巡航時、すべての場面で全く新しい感覚の運転を感じていただけます。航続距離はJC08モードで100kmになります。テクノロジーの進化だけでなく、環境にも配慮した同車は、これからの新しいトラックの可能性を秘めています。

「アトラスF24リチウムイオンバッテリー式冷凍車」 (参考出展)

「アトラスF24リチウムイオンバッテリー式冷凍車」はフォーアールエナジー株式会社(*)の開発するリチウムイオンバッテリー電源システムに電動モーターを組合せて冷凍用のコンプレッサーを稼動させる世界初の商品です。高効率の電動コンプレッサーによりCO2排出量を削減に貢献しながら、車両エンジンが停止しているときも、排出ガスを出さずに荷室を冷蔵・冷凍させることを可能にしました。また、シャシー上の冷媒配管を廃止することにより、冷媒ガス漏れのリスクを低減させ、地球温暖化の防止にも効果があります。
同車はさらに革新的な2つの技術を搭載しています。アラウンドビューモニターをトラック用として進化させた「マルチビューモニター」は、自分の車を見下ろしているようなアングルの映像が、ハイマウントディスプレイに表示され、車をバックさせる時に見づらかった後方や助手席側も確認することが出来ます。「ボックスイージーエントリーシステム」では、荷物で両手がふさがっている時もフロントドアだけでなく、荷室扉のロック、アンロックがボタン一つでできるので、作業の効率を向上させることが可能となりました。
環境性能に加えて、使い勝手や運転のしやすさにも配慮した「アトラスF24 リチウムイオンバッテリー式冷凍車」は日本での発売を2012年秋予定しております。
搭載技術のマルチビューモニターについては2012年春、ボックスイージーエントリーシステムについては2012年秋の発売を予定しております。

(*) フォーアールエナジー㈱(本社:神奈川県横浜市、社長:坂上尚)は、日産自動車㈱(51%)、住友商事㈱(49%)が出資し、電気自動車用のリチウムイオンバッテリーを活用した新たな事業検討を目的として2010年9月に設立した企業です。
詳しくは、同社ホームページ http://www.4r-energy.com/ をご覧ください。

「アトラスF24給電車」 (参考出展)

「アトラスF24給電車」は72kWh、リーフ3台分のバッテリーを搭載しています。これは日中の電力のピーク時に20人程度のオフィス(250m2)で4時間使用できる電力に相当します。電力供給に余裕のある夜間電力で充電し、電力需要の高まる昼間に、夜間に蓄えた電力を使用することで、電力消費のピークを和らげることができます。また、停電などの非常時の電力不足時には、非常用電源として使用することもできます。

 

2011東京トラックショー 概要

日時 :
2011年10月27日(木)~29日(土) 10:00 ~ 17:00

会場 :
東京国際展示場「東京ビッグサイト」西展示棟 及び 屋外展示棟
(東京都江東区有明3-11-1)

主催 :
株式会社 日新出版

後援 :
社団法人 全日本トラック協会

入場料 :
1000円

日産自動車ブース 展示車両


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