ニュース
MATLAB用 WLAN System Toolboxを発表【MathWorks Japan】
2015年10月27日
MathWorks、MATLAB用 WLAN System Toolboxを発表
新しいツールボックスによって、設計者はアルゴリズムの検討、WLAN IPの開発
およびシステムのパフォーマンスの測定が可能に
MathWorksは本日、規格に準拠した、無線LAN通信システムの設計、シミュレーション、解析およびテスト向けの機能を備えるWLAN System Toolboxを発表しました。
WLAN System Toolboxは、IEEE 802.11acおよび802.11b/a/g/n規格向けの、設定可能な物理層の波形を使用できるようにすることで、MATLABの無線開発機能を拡張します。このシステムツールボックスには参照設計が備わっているためベースバンド規格の検索が可能であり、信号の復調とリカバリーを行います。またユーザーは、システム パフォーマンスに対するRF設計の影響と干渉元を調査できます。
MathWorksの信号処理のSenior StrategistであるKen Karnofskyは次のように述べています。「WLAN System Toolboxによって、設計者はリファレンス モデルの作成やテスト信号の生成に時間をかけずに独自のIPの開発に注力できます。LTE System Toolboxの紹介に成功したことで、WLAN 市場向けの同様の機能に対する需要を多く見受けられます。WLAN System Toolboxには、WLANシステムの設計者およびテストエンジニア向けの機能が備わっています。」
WLAN System ToolboxにはMATLABソースコードが含まれているため、エンジニアはアルゴリズムや解析をカスタマイズできます。またこのツールボックスは、シミュレーションとover the air(実波形)テスト向けに暗号化されていない、ハードウェアに依存しない波形を生成できます。
WLAN System Toolboxには次の機能が用意されています。
• システムのエンドツーエンドのシミュレーションとアルゴリズム開発
• リファレンスモデルを使用した設計検証
• システム パフォーマンスの測定と解析
• ソフトウェア無線(SDR)と RF機器を使用したOver the air波形(実波形)の送受信
• Cコード生成機能のサポート
信号解析、IP検証、MATLABおよびWLAN System Toolboxを使用した
PHY(物理層)シミュレーションおよびOver the air(実波形)テスト
価格と納期
WLAN System Toolboxは世界各国で入手可能です。価格と詳細については、mathworks.com/products/wlan-systemをご覧ください。
MathWorksについて
MathWorks (マスワークス) は、数学的計算で業界をリードする世界的なソフトウェア開発会社です。MATLABは、Language of Technical Computing (技術計算のための言語) として、アルゴリズム開発、データ解析、視覚化、数値計算のためのプログラミング環境を提供します。Simulinkは、マルチドメイン シミュレーションやダイナミックシステムおよび組込みシステムのモデルベース デザインのためのグラフィカル環境です。世界中のエンジニアや科学者が、自動車、航空宇宙、エレクトロニクス、金融機関、生命工学、製薬などの産業分野において、発見、革新、開発を加速させるためのツールとしてこれらのプロダクト ファミリを活用しています。また、MATLABおよびSimulinkは、教育および研究に欠かせないツールとして、世界各国の大学や教育機関において活用されています。MathWorksは1984年に創業、現在は、マサチューセッツ州ネイティックを本拠地とし、世界15か国で3000名以上の従業員が活躍しています。詳細については、mathworks.comをご覧ください。
MATLABとSimulinkは、MathWorksの登録商標です。その他の商標のリストについては、mathworks.com/trademarksをご覧ください。その他のブランドあるいは製品名などの商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
本件に関するお問い合わせ先
MathWorks Japan
Email : public_relations@mathworks.co.jp
TEL : 03-6367-6700
MathWorks Japanホームページはこちら