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新型燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」市販予定車を「第44回東京モーターショー2015」で世界初披露【本田技研工業】
2015年10月28日
新型燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」市販予定車を
「第44回東京モーターショー2015」で世界初披露
〜2016年3月に日本でリース販売を開始〜
Hondaは、新型の燃料電池自動車(以下、FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」市販予定車を「第44回東京モーターショー2015」において本日世界初披露しました。このモデルは、開催期間中(プレスデー:10月28日<水>〜10月29日<木>、一般公開日:10月30日<金>〜11月8日<日>)にHondaブースで展示します。
CLARITY FUEL CELLは、ガソリン車同等の使い勝手とFCVならではの魅力を高次元で融合し、将来にわたってFCVのベンチマークとなりえる高い価値をもったセダンです。Honda独創の技術により搭載している燃料電池スタックは従来型より33%の小型化を図りながら出力は100kW以上、出力密度は3.1kW/L※1と従来比で約60%の向上を実現。燃料電池パワートレインを、V6エンジン※2と同等サイズまでコンパクト化し、世界で初めて※3セダンのボンネット内に集約しました。これにより、大人5人が快適に座れる、ゆとりあるフルキャビンパッケージを実現しています。
また、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減により、FCVトップクラスの一充填走行距離(参考値)700km以上※4を達成。一回当たりの水素充填時間は3分程度※5と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現しています。さらに最高出力130kW※1の高出力モーターにより電動車ならではのダイレクトでレスポンスの良い爽快なドライブフィールと高い静粛性を両立しています。加えて、外部給電器「Power Exporter 9000」を組み合わせることで、「走る電源」として災害時などにクルマが作る電力をコミュニティに提供することができます。
CLARITY FUEL CELLは、日本で2016年3月にリース販売を開始します。日本における販売開始初年度は、従来からFCV普及促進にご協力をいただいている自治体や企業向けを中心にリース販売を行い、外部給電器も含めた市場における製品の使用状態や、お客様、関連団体の多様なご意見、ご要望を収集し、その後個人のお客様への販売も行う予定です。生産は、生産企画統括部/パワートレイン生産企画統括部(栃木県塩谷郡高根沢町)で、当面は少量生産から開始し、その後生産規模を拡大するとともに、リース販売と合わせて通常販売も開始する予定です。CLARITY FUEL CELLの日本での価格※6は766万円(消費税込み)です。一般家庭のおよそ7日分※7の電力を供給することができるPower Exporter 9000は、CLARITY FUEL CELLと同時発売の予定です。そして、このCLARITY FUEL CELLは日本での発売後に、米国や欧州へ展開していきます。
Hondaは、地球温暖化や化石燃料の枯渇といった課題への解決策として、いち早く水素に着目。水しか出さないFCVを究極の環境車と位置づけ、1980年代後半から積極的に研究開発を行ってきました。2002年にHondaが開発した「FCX」は、米国環境保護庁およびカリフォルニア州大気資源局※8認定をFCVとして世界で初めて取得し、日本と米国でリース販売を開始しました。2008年には他社に先駆けて、革新的なセダンタイプのパッケージや異次元のドライブフィールを備えたFCXクラリティのリース販売を開始し、CLARITY FUEL CELLは、それらにより得られたFCVの使い勝手や走行性能などの各データをもとに開発されています。
Hondaはこれからも、来たる水素エネルギー社会の一翼を担うべく、将来のCO2フリーなモビリティによる「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現を目指し、「つくる」「つかう」「つながる」をコンセプトに、スマート水素ステーションやFCV、外部給電器などの水素関連技術にチャレンジし続けていきます。
◯ ボディカラー(全3色)
プレミアムブリリアントガーネット・メタリック(ルーフカラーはブラック、インテリアカラー:プラチナムグレー)
ホワイトオーキッド・パール(ルーフカラーはブラック、インテリアカラー:プラチナムグレー)
クリスタルブラック・パール(インテリアカラー:ブラック)
※1 Honda測定値
※2 当社製3.5L V6エンジン
※3 セダンタイプの市販予定車として。2015年10月現在、Honda調べ
※4 JC08モード走行時、Honda測定値。SAE規格(J2601)の標準条件に基づいた水素充填圧70MPaステーションでの充填
した後のHonda測定値であり、仕様の異なる水素ステーションで充填した場合は、水素タンク内に充填される水素量が異
なるため、走行距離も異なります。また、走行距離は使用環境(気温、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応
じて大きく異なります
※5 70MPa、外気温20℃の条件でのHonda測定値。充填圧および外気温により、充填時間が異なる場合があります
※6 本車両はリース専用車両です。リース料金は期間・プラン等により異なります
※7 一般家庭における一日の平均消費電力量(電気事業連合会調べ)から換算した場合
※8 California Air Resource Board:CARB
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