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TEATRO for DAYZ : クリエイティブを自由に表現【日産自動車】
2015年10月5日
TEATRO for DAYZ : クリエイティブを自由に表現
-真っ白なキャンバスに代表されるデザイン-
本リリースは、10/5に発表した「TEATRO for DAYZ」の追加情報を記載した補足リリースです。
日産自動車は、東京モーターショー2015において、次世代カスタマーに向けたコンセプトカー「TEATRO for DAYZ」を公開します。このコンセプトカーに日産が盛り込んだ、次世代カスタマーに向けた新たなカーライフに対する提案は、既存のクルマに対する価値観に一石を投じる事でしょう。カスタマーが自由なアイデアで、誰も体験したことのないクルマの世界を創造することを実現するために、独創的なアイデアを盛り込みました。
デザインから付加価値を排除する必要性
「次世代カスタマーとして位置づけたShare Nativesの心をくすぐるクルマを創造するために、私たちに必要だったことは、自動車デザインの常識にとらわれないことでした。スピード感、力強さ、プレミアム感など、私たちが当たり前のようにデザインに取り入れてきた付加価値は、Share Nativesが求めているものとは必ずしも一致しないと考えました。」 エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターの田井 悟はこのように語っています。「むしろ、そのようなデザインの方向性は、彼らに既存のクルマの機能を連想させ、自分たちとは関係ないもの、別の世代が使うものという印象さえ与えてしまうかもしれません。」
「TEATRO for DAYZ」を企画した商品企画部 部長の佐々木 英王は次のように振り返ります。「Share Nativesにとってはクルマで過ごす時間でも、インターネットを介しての仲間と繋がりが共存できるものでなければなりません。既存のクルマが提供している価値だけでは彼らの興味を引くことはできないのです。」
アイデアと体験の共有をサポートするデザイン
次世代カスタマーに向けた「TEATRO for DAYZ」を創造するにあたり、私たちが立てたコンセプトは『A White Canvas』です。彼らの創造性でクルマを自在にアレンジしてもらうために私たちが提供するのは、クリエイティブな発想を具現化し、体験の共有をサポートする機能です。インテリアデザインも、エクステリアデザインもすべてはここからスタートしました。
インテリアデザイン–Future Canvas
運転を長く楽しんできた人は、「TEATRO for DAYZ」のドアを開けた瞬間に「これは本当にクルマなのか」と驚くことでしょう。そこにあるのは真っ白なシートと、ステアリングなどわずかな操作機器だけです。
『Future Canvas』をコンセプトにした「TEATRO for DAYZ」のインテリアは、Share Nativesの想像力で、自在に姿を変えていきます。彼らの創造性をサポートするのは、シート、ヘッドレスト、ドアトリム、インストルメントパネルをスクリーンとする映像表示機能です。
田井は、「TEATRO for DAYZ」の開発について次のように語っています。「重要なのは、その日の気分でインテリアをアレンジし、ゲームに興じたり、瞬間的にインテリアを変えてサブライズな演出を実現できること。「TEATRO for DAYZ」をどのように使うか、どのように遊ぶかは、カスタマーの自由です。」
フラットなインストルメントパネルには、ステアリング以外に何も見当たらないことに気付きます。自由なアイデア表現やアレンジを可能にするため、使い方を限定する物理的なスイッチ類も配置していません。空調やオーディオなどの操作は、ボイスコントローラーやモーションセンサーで行い、メーター類やカーナビゲーションは運転中には表示されますが、クルマが止まれば姿を消します。シートデザインは、バランスボールをモチーフに、頑丈さ、ホールド感とは対極のアプローチで、従来のクルマとは違う存在であることを暗に示しています。
エクステリアデザイン–Moving Digital Gadget
「TEATRO for DAYZ」のエクステリアデザインには、どこか温かみはあるものの無機質な印象を持つかもしれません。この点について、田井は「日産のデザイン・シグネチャーの一つであるVモーショングリルやランプのシグネチャーは採用しましたが、通常の自動車デザインで重要視される、速さ、大きさ、優雅さなど、作り手の意図をカタチで表現していません。このクルマを使って何を表現するか、どう遊ぶかはShare Nativesの自由であり、カーデザイナーの主張は彼らの自由な創造性を邪魔するかもしれません。同時にこれは将来のEVに求められる方向性の一つかもしれないと思います。」と説明しています。
ボディカラーも彼らの創造性を妨げることなく、全体として一つの高性能デバイスに見えるようにサテン調のホワイトシルバーをフルグロスホワイトで挟み込んでいます。
「TEATRO for DAYZ」はシンプルで飽きのこないデザインと、彼らの体験をシェアすることを楽しめる機能の両立を目指しました。軽自動車という限られたサイズの中においても、Share Nativesが楽しめる室内スペースを最大限確保すべく、ボディサイドを立てたスクエアなデザインとしました。それにより、彼らが自己表現を楽しむためのLEDスクリーンの視認性向上にも貢献しています。また、バンパーやルーフのエッジに丸みを持たせ、前後のオーバーハングを極力短くし、タイヤを四隅に配置することによって、ハイトワゴンながら踏ん張り感があるデザインとし、コンパクトでありながらもボリューム感があるシルエットを実現しています。
Share Nativesが「TEATRO for DAYZ」を手にしたとき、さまざまなアイデアで自分らしさを表現するはずです。その様子は即座にSNSにアップされ、瞬く間に拡散していくことでしょう。「TEATRO for DAYZ」から、彼らの手によって、これまで私たちが想像もできなかったクルマの使い方が生まれていくことを期待しています。
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