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エアバッグ用キットを完成させるACU用衝突センサを発表【STマイクロエレクトロニクス】
2015年9月30日
STマイクロエレクトロニクス（NYSE:STM、以下ST）は、エアバッグ制御ユニット用（ACU：Airbag Control Unit）衝突センサの2製品を、サテライト用衝突センサ、エアバッグ・システム用IC、セーフティ用途向け車載用マイクロコントローラ（マイコン）と共に発表しました。これにより、最も厳しい車載機器と機能安全の要件をサポートする完全なエアバッグ用キットが完成しました。
AIS1120SXおよびAIS2120SXは、検出データを評価し、適切に補助拘束装置を起動させる車両ACU向けの1軸/2軸MEMS加速度センサ（検出範囲：120g）です。
両センサとも、冗長化を確保するため、2つの独立したセンサ・チャネルを有している他、最適な安定性を維持するため、低速と高速の両方のオフセット補正機能と正確な温度補正機能を備えています。また、電源起動時の自己診断機能により信頼性を確保すると共に、ランタイム診断機能によって開発者は必要な機能安全レベルを実現できます。両センサの標準信号帯域幅は400Hzで、1600Hzまで拡張が可能です。
世界中で約1000件のMEMS関連特許ならびに出願中特許を保有するSTは、MEMS分野における技術リーダーシップを活用し、精緻なメカニカル・センサ素子と、14bitデジタル出力のSPIインタフェースIC（3.3V）を1パッケージに集積しました。
AIS1120SXおよびAIS2120SXの動作温度範囲は、-40℃～+105℃です。両製品とも、2016年の第1四半期に量産が開始される予定で、プラスチック・モールド・パッケージ（SOIC8）で提供されます。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。
STのエアバッグ用キット
エアバッグ・システム・メーカーは、この新しいACU用衝突センサ（AIS1120SXまたはAIS2120SX）を、バンパーやドア・ピラー等に搭載されるサテライト用衝突センサ（AIS1200PSなど）と組み合わせることで、システムの機能要件を完全にサポートすることができます。これらのセンサは、エアバッグ・システム用ICおよびセーフティ用途向け車載用マイコンと連動し、エアバッグの動作を制御します。
エアバッグ・システム用ICは3品種（L9678、L9679、L9680）から選択できるため、低価格・中級車から、複数のエアバッグ点火ループを備えた高級車まで、広範なアプリケーションの要求に対応することができます。これらのICは、システムの電源制御、センサ・インタフェース、スイッチ・インタフェース、アーミング安全性ロジックを集積しており、検出データのデコードとマイコンへの転送を行います。
32bitのPower Architecture（TM）を搭載したSTの車載用マイコン・ファミリであるSPC5シリーズは、シングル・コアまたはデュアル・コア構成の選択が可能で、最大2MバイトのFlashメモリを内蔵したセーフティ用途向けのSafety Lineが含まれています。また、複数のDSPI（シリアル・ペリフェラル・インタフェース）チャネルが、システムと診断制御を最適化する他、エラー収集ユニット（FCCU）と自己診断回路により、ASIL（自動車安全性レベル）に適合した安全性を提供します。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト（ http://www.st-japan.co.jp ）をご覧ください。
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