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最新の安全技術を公開【日産自動車】

2011年10月12日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は12日、「セーフティ・シールド」コンセプトのもと、同社が交通事故による死亡・重傷者数の低減に向けて開発している最新の安全技術を公開しました。

今回公開した「ペダル踏み間違い事故軽減技術」と「リヤカメラを用いたマルチセンシングシステム」は、車両に搭載したカメラの信号処理技術を改良し、クルマの周辺にある人・クルマ・道路・障害物などを認識して事前に危険を察知することで、事故が発生する前に回避を促します。

また、「プレディクティブフォワードコリジョンワーニング(前方衝突予測警報システム)」はミリ波レーダーを活用することで2台前のクルマの減速を検知し、早期に運転者に注意を促します。

1. ペダル踏み間違い事故軽減技術

駐車場等で運転者がブレーキと間違えてアクセルを踏んだり、アクセルを強く踏みすぎた結果、クルマが近くにある障害物等に激突する踏み間違い事故を防止するため、アラウンドビューモニターの4台のカメラから得られる画像信号データを使い、クルマが現在いる場所が道路上なのか駐車場なのかを認識する機能を開発しました。運転者がアクセルペダルを床まで踏み込んだ際に、この機能が作動することで、道路上であればクルマは加速し、駐車場内であればクルマは加速を抑制されます。更に、周辺の障害物と接触の危険がある場合は、ソナーで障害物を検知し、自動ブレーキを作動することで衝突を未然に防ぐことを狙っています。本技術は、アラウンドビューモニターとソナーの特性を活かすことで、ドライバーの万が一の操作ミスがもたらす、アクセルとブレーキの踏み間違い事故のリスクを軽減します。
同社は本技術の今後2年以内の商品化を目指します。

2. リヤカメラを用いたマルチセンシングシステム

アラウンドビューモニター(AVM)の画像処理技術を応用することで、後方・側方の人・クルマ・道路を検知し、危険を判断して運転者に知らせる「リヤカメラを用いたマルチセンシングシステム」を開発しました。このシステムは下記の3つの機能を備え、2012年の新型車に搭載し、グローバルに拡大する予定です。

ブラインドスポットワーニング(死角検出警報)
車線変更時に、自車の後方の死角に存在する他車の存在をリヤカメラで検出し、警告音とフロントピラーの表示灯で運転者に注意を促し、衝突の回避を促します。

レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警報)
リヤカメラが道路上の白線を検知し、ドライバーが方向指示器を出さずにクルマが車線から逸脱し始めると、警告音とアイコン表示でドライバーに注意を促します。

ムービングオブジェクトディテクション(MOD: 移動物検知)
ギアをバックに入れた際に、リヤカメラの映像を解析し、クルマの周囲を動く歩行者等の移動物を検知します。移動物を検知すると運転者に警告音とディスプレイ表示で注意を促します。この機能は、本年11月に一部仕様向上するエルグランドのアラウンドビューモニターに採用されます。

3. プレディクティブフォワードコリジョンワーニング(前方衝突予測警報システム)

ドライバーから見えないクルマの減速が原因となって引き起こされていた玉突き事故を未然に防ぐため、2台前を走る車両の車間・相対速度を、フロントに搭載されたセンサーで検知し、自車の減速が必要と判断した場合には、音とアイコン表示とシートの巻き上げによりドライバーに警告します。


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