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2台のGT-Rが2-3位表彰台を獲得【日産自動車】
2015年9月20日
2台のGT-Rが2-3位表彰台を獲得
– SUPER GT 2015第6戦レースレポート –
9月20日 スポーツランドSUGO (宮城県)
いよいよ終盤戦に差し掛かった2015年のSUPER GTシリーズは、シルバーウィークの9月20日、宮城県のスポーツランドSUGO(1周3.704㎞)で第6戦決勝レースが開催され、ポールポジションからスタートした#46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)が2位入賞。終盤に追い上げた#24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム)が3位で続き、GT-R勢が2-3位表彰台を獲得しました。
レースウィークが始まるまでは天候不順に見舞われていたスポーツランドSUGOですが、決勝日は秋晴れとなりました。午後2時過ぎに、81周の決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートした#46 GT-Rは、本山哲が好ダッシュを見せ、オープニングラップから快走。2周目からは1分13秒台半ばの好タイムで、2位以下をみるみる引き離して行きました。本山はその後も快調なペースでトップを独走。5周目には15秒の大差を築くことに成功していました。その後も快調に周回を重ねていった本山ですが、26周目にバックストレートでアクシデントが発生、クラッシュしたマシンを回収するためにセーフティカー(SC)が導入されました。上位のマシンはSCの後方でペースラップを続けながら、ピットロード入口がオープンになるタイミングを待っていました。そして32周を終えるタイミングでピートロードがオープンになると、GT500クラスのほぼ全車が一斉にピットロードに向かいました。あわただしい雰囲気に包まれたピットエリアでしたが、チームが冷静にルーティーンワークをこなした#46 GT-Rは、柳田真孝にドライバー交代。トップでピットを後にしましたが、300クラスの車両に引っ掛かったことでペースが落ち着かず、36周目の1コーナーで#100 NSX CONCEPT-GTの先行を許すことになりました。コース幅が広くないスポーツランドSUGOは、抜きづらいサーキットとして知られています。その後も柳田は猛プッシュを続けましたが、GT300クラスのバックマーカーと出会うタイミングなど不運な面もあって、これを抜き返すことは叶いませんでした。それでも2位でチェッカーを受けて15ポイントを獲得、ランキングでも3位に躍進することになりました。
5番手のグリッドからスタートした#24 GT-Rはクルムがスタートを担当。序盤はなかなかペースを上げることができず苦戦を強いられ、一時は7番手にポジションを下げることもありましたが、その後はクルムが踏みとどまり、6番手に復帰したところでSCが導入されました。そして全車が一斉のピットインを行った時にはチームが最高のピットワークをみせスターティンググリッドと同じ5番手で佐々木をレースに送り出すことに成功。すると、佐々木がこのピットワークに応える走りを見せます。ペナルティで上位陣が後退したこともあって4番手にまで進出すると、3番手を走る6号車を猛追。レースも大詰めとなる78周目の1コーナーでこれをパスして3位でチェッカー。#46 GT-Rに次ぐ3位表彰台を獲得しています。
12番手と14番手、後方のグリッドからスタートした#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)と#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)にとっては不運でストレスの溜まる週末となってしまいました。レース後半に入ってじわじわと追い上げ、一時は4位までポジションアップした#1 GT-Rでしたが、#12 GT-Rとの接触に対してペナルティが課されて後退を余儀なくされてしまいました。それでも6位入賞を果たして5ポイントを獲得、シリーズランキングでも5位に留まっています。一方の#12 GT-Rは黄旗区間での追い越しが2度あったと判定され、それぞれ20秒と30秒のペナルティストップが課せられました。11位で完走したもののノーポイントとなってしまいましたが、ポイントリーダーを守っています。
GT300クラスではポイントリーダーの#10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/富田竜一郎)が138kg分(実際にはレギュレーション上限の100kg)のウェイトハンディを跳ね返して6位入賞し、シリーズタイトルを大きく引き寄せることに成功。ランキングトップの座をより確実なものとしています。
■ #46 GT-Rドライバー 本山哲のコメント
「前半はうまくリードを作ることができたし良い展開になりましたが、セーフティカー導入で15秒のマージンを失うことになり、流れが変わったのは不運でした。それでもこの週末は流れをつかみ上手くいきました。2位でフィニッシュしてチャンピオン争いに残れたので、良かったです」
■ #46 GT-Rドライバー 柳田真孝のコメント
「ドライバー交代後はトップでコースに戻れたのですが、まずGT500の渋滞に引っかかり、その後は最終コーナーでGT300の渋滞に引っかかるなど巡り合わせが悪かったですね。でも2位でゴールしてチャンピオン争いに残れましたし、チームがワンランク上にいったという感触もありました。悔しいですが充実した週末でした」
■ 日産系チーム総監督 柿元邦彦のコメント
「まさしく『魔物のいるSUGO』にふさわしいレース展開になりましたが、24号車は佐々木が第4戦富士で優勝した時を彷彿とさせる走りで3位に入りましたし、優勝を逸した46号車もポイントを重ねた結果ランキングで3位になり、残り2戦でタイトル争いに絡める状態です。ウェイトハンディの大きい1号車と12号車に関しては、確実にポイントを重ねるように作戦を立てていましたが、1号車は結果として6位に入り、12号車も依然としてランキングトップを守っています。ここまで、常にGT-Rが優勝や表彰台を続けており、素の速さには絶対の自信を持っています。ウェイトが半減、さらにノーハンデになる残り2戦もしっかり戦えると思っています」
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