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~ スーパー耐久シリーズ第5戦 レースレポート ~【日産自動車】
2015年9月6日
スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが7位完走
~ スーパー耐久シリーズ第5戦 レースレポート ~
9月5~6日 岡山国際サーキット(岡山県)
2015年スーパー耐久シリーズ第5戦「スーパー耐久レース in 岡山」が岡山県の岡山国際サーキットで3時間レースとして開催され、ST-Xクラスに出場した#5「MACH MAKERS GT-R」(白井剛/青木孝行/藤波清斗)が今季初優勝を飾りました。また#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(星野敏/藤井誠暢/高星明誠)は7位で完走しました。ST-3クラスでは#15「岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34」(長島正明/田中徹/田中哲也)が3位表彰台を獲得しました。
全6戦で争われるシリーズも終盤の第5戦。舞台となる岡山国際サーキットは、今年は秋雨前線の影響で天候はぐずつき、タイヤ選択の難しいレース展開になりました。総合優勝を争うST-XクラスにはNissan GT-R NISMO GT3が3台エントリー。日産自動車大学校とKONDO RACINGの共同プロジェクトとして参戦4年目を迎えた#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」は、プラチナドライバーの藤井誠暢とジェントルマンドライバーの星野敏、SUPER GTやF3にもレギュラー参戦している若手の高星明誠というレギュラートリオで参戦しました。ディフェンディングチャンピオンの#1「GTNET ADVAN C-WEST GT-R」(GAMISAN/星野一樹/吉田広樹)や、#5「MACH MAKERS GT-R」(白井剛/青木孝行/藤波清斗)も今季初優勝を目指して決勝レースに挑みました。
曇天の土曜日午後に行われた公式予選。ここではAドライバーとBドライバー、2人のベストラップタイムの合算によって決勝のスターティンググリッドが決められます。Nissan GT-R NISMO GT3勢は#24 GT-Rが今季初のポールポジションを獲得。さらに#5 GT-Rも2位につけてフロントローを独占しました。また#1 GT-Rが4位と全車がスターティンググリッドの2列目までに並びました。
決勝レースは日曜日の13時に、ウェット、気温25℃、路面温度25℃というコンディションでスタート。ウェットコンディションを得意とする2台のBMW Z4が先行し、3台のGT-Rは#1 GT-Rの星野、#24 GT-Rの高星、#5 GT-Rの青木が3~5位を周回しました。レース開始から1時間ほどが経つと雨は上がり路面の水の量も減って来ました。まず33周で#1 GT-Rがピットインしてレインタイヤを交換せず、GAMISANに交代。続いて36周で#5 GT-Rがピットインしてスリックタイヤに交換して、吉田がコースへ。同じ36周で#24 GT-Rもピットインしてリアタイヤのみ新しいレインタイヤに交換して星野がピットアウトしました。最初のピット作業が落ち着くと3台のGT-Rは2~4位を走行していましたが、スリックタイヤに交換した#5 GT-Rが一気に2位に上がると、50周目にはついにトップを奪いました。
49周目の1コーナーで、#24 GT-Rの星野は痛恨のコースアウトを喫し、左フロントを傷めてピットイン。ここでメカニックらが迅速な作業でボディカウルを修復し、星野を再びコースに送り出しました。これによりトップとは2周遅れの7位となってしまいました。60周で星野はピットインし藤井に交代。藤井は85周目に1分33秒266の最速ラップをマークして追い上げますが、順位を取り戻すことはできず、7位のままチェッカーとなりました。
#1 GT-Rは50周でピットインしてスリックタイヤに履き替えて追い上げを開始。63周でピットインをして吉田に交代しました。#5 GT-Rは藤波が全車を周回遅れにする走りを見せ、大きなマージンを稼ぎ72周でピットインし白井に交代しました。白井は終盤を大事に走りましたが、2位に45秒ものリードをつけて今季GT-Rの初優勝を達成。#1 GT-Rは3位でゴールしましたが、レース後にスタート手順違反のために30秒が加算され、4位となりました。
ST-3クラスでは、#15 Zが予選2位、#195「岡部自動車ZEROSUN195Z34 Z34」(安宅光徳/小泉和寛/輿水敏明)が予選3位、#14「岡部自動車KYOSHINマイカーズZ34」(山崎学/杉林健一/増田芳信)が予選7位からスタート。序盤のウェットコンディションでは苦戦を強いられましたが、#15 Zが3位表彰台を獲得。また#195 Zは5位、#14 Zは6位でゴールしました。
藤井誠暢(#24スリーボンド日産自動車大学校GT-R/決勝7位)
「今日は7位という結果でした。クルマは抜群に調子が良くて、順調にいけば2位でゴールできたかもしれません。僕たちに何が足りなかったのか、もう一度しっかりミーティングして最終戦に臨みたいと思います。初めから後半勝負と読んでいたのですが、十分追い上げることができましたし、周りと比べてもすごく速く走ることができました。今回の学生たちもパーフェクトに働いてくれました。鈴鹿ではぜひ優勝したいです」
白井剛(#5 MACH MAKERS GT-R /ST-Xクラス決勝1位)
「個人的には2006年(ST-3クラス)以来の優勝で、トップクラスではもちろん初めての優勝だけにうれしさも格別です。これまで勝ちにいっていたのに、トラブルや接触などもあって何回もレースを失っていましたが、今日は最初のピットインのタイミングでスリックタイヤに交換したのがズバリと決まりました。最後は無理せず走りましたが、本当にうれしいです」
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