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カメラとレーザーレーダーで「Toyota Safety Sense」をサポート【コンチネンタル・オートモーティブ】
2015年8月27日
● 世界初の新しい統合型センサーモジュールをトヨタ自動車の衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」に納
入
● 新しいMFLはCMOSカメラとレーザーレーダーを単体のコンパクトユニットに統合し、小型車のミラーベースへの組み込み
が可能
自動車交通事故の主な原因の一つに、ドライバーの疲労、注意力が散漫もしくは運転に集中できない状況があげられます。このような状況でドライバーを助ける高度運転支援システムは、交通事故のない交通社会、そしてその第一歩は交通事故による死者を出さない交通社会からはじまる、「ビジョンゼロ」実現のための鍵となる技術です。コンチネンタルでは、世界の自動車メーカー向けにこれらのドライバー支援機能を実現するシステムを長年にわたり開発・製造しています。安全性は高級車といった一部の限られたクルマのものでなく、すべてのモビリティに必要な要素であり、小型車にも装備できるアフォーダブルなソリューションが求められています。
国際的自動車産業サプライヤーであるコンチネンタルは、カメラとレーザーレーダーを単体のコンパクトユニットに統合した新しいセンサーモジュールMFLを開発し、本年大量生産を開始しました。開発したユニットは、今年から発売されているトヨタ自動車の乗用車向け衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」に搭載されています。コンチネンタル・ジャパンのプレジデントを務めるクリストフ・ハゲドーン(Chrisoph Hagedorn)は次のように述べています。「『ビジョンゼロ』実現に向けた大きな一歩を踏み出す、このキャンペーンをサポートするサプライヤーの一社となれたことを誇りに思います。トヨタセーフティーセンスCに搭載されているプリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームという3つの予防安全技術により、安全性向上と交通事故数の削減に貢献します。」
MFLには、非常に競争力のある2つのセンサー技術を採用しました。カメラの利点とレーザーレーダーの利点を合わせ、この新しいセンサーモジュールは車両前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合には、ドライバーにブザーとディスプレイ表示で警告します。万が一、衝突が避けられないとクルマが判断した場合には、自車速度約10~80km/hの幅広い速度域で自動ブレーキを作動し、例えば停止車両に対し自車の速度が30km/hの場合は、約30km/hの減速を行い衝突回避を支援します。速度差がそれより大きい場合、自動ブレーキは衝突被害を軽減します。
カメラとレーザーレーダーが互いを補完
カメラによって車両前方の物体を分類しています。しかしながら、カメラ自身では自動緊急ブレーキをかけるための十分な情報を常に提供することはできません。「コンチネンタルがこのパッシブなセンサー技術とレーザーレーダーを統合したのはこのような理由からです。レーザーレーダーは波長905nmの赤外線ビームを発し、反射ビームが受信用の光学部に到達するまでの時間を計ります。」このように説明するのは、コンチネンタルのADAS (高度運転者支援システム)事業部の事業部長であるカール・ハウプト(Karl Haupt)です。センサーは車両前方10メートル程度をモニターするので、短距離レーダーと呼ばれます。光速度と飛行時間から、MFLは対象物との距離を10センチメートルまで正確に計測することが可能です。カメラと組み合わせ、より優れた認識性能・信頼性を確保します。
スケーラビリティにより大規模生産への移行がスムースに
コンパクトカーでは特に費用面を考慮する必要があるため、MFLモジュールはスケーラブルなデザインとなっており、エントリー・ベーシック・プレミアムの3レベルデザインはすべてがロバストで確かなデータを提供します。そして、取り付けに必要なスペースは非常に小さく、ルームミラーの裏のわずかなスペースに取り付けが可能です。Toyota Safety Sense Cにも採用されている車線逸脱による事故に備えるレーンディパーチャーアラートの他、レーンキーピングシステム(LKS)、道路標識認識(TSR)といった他のドライバー支援システム機能をオプションとして追加することも可能です。
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