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SiC適用鉄道車両用インバーターの製品化【三菱電機】
2011年10月3日
三菱電機株式会社は、大容量SiC※1(炭化ケイ素)パワーモジュールを適用した鉄道車両用インバーターを世界に先駆け製品化しました。2012年1月に東京地下鉄株式会社の車両に搭載し、各種調整試験を行い、その後、営業運転に使用する予定です。
※1 : SiC(Silicon Carbide)炭素とケイ素の化合物
新製品・システムの特長
1. 鉄道車両用インバーターの発生損失低減、小型・軽量化を実現
・ 大容量SiCパワーモジュール適用により、従来製品と比較して発生損失を30%低減※2
・ 体積・質量は、従来製品と比較して40%低減※2
※2 Si(シリコン : ケイ素)を用いたパワーモジュールを採用した当社製品との比較において
2. 車両システムの損失低減により省エネを実現
・ 従来の車両システムと比較して30%の省エネを実現
・ 全速度領域での電力回生ブレーキの実現により回生電力量が増加(機械ブレーキ損失なし)
・ さらにインバーターの高周波スイッチング駆動により、モーターの発生損失を40%低減
3. 車両システムの省メンテナンス化、低騒音化を実現
・ 上記電力回生ブレーキの実現による機械ブレーキ使用頻度低減により省メンテナンス化
・ モーター制御モードの切り替え不要と、モーター電流の正弦波化による磁歪音低減により、従来の車両システムと比較して最大6dB低騒音化
製品仕様概要
入力電圧 ——————– |
直流600V/750V ———————————————————————————— |
主回路方式 ——————– |
2レベル方式電圧型PWMインバーター(電力回生ブレーキ付き) ———————————————————————————— |
制御方式 ——————– |
135kWモーター×2個×2群———————————————————————————— |
冷却方式 ——————– |
走行風自冷方式———————————————————————————— |
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