ブランパン耐久シリーズフランス戦で初の総合優勝【日産自動車】

2015年6月21日

● #23 Nissan GT-R NISMO GT3、フランス、ポールリカールで勝利
● バンコム、千代、ライプはプロクラスの選手権首位に立つ
● マーデンボロー、GP3オーストリアで5位フィニッシュ

日産のアレックス・バンコム（英）、千代勝正、ウォルフガング・ライプ（ベルギー）が、ブランパン耐久シリーズ第3戦ポールリカール1000kmレースで優勝しました。これは日産にとって、ブランパン耐久シリーズで初の総合優勝であり、来月のスパ24時間に出場するGTアカデミーチームRJNにとってもはずみのつく結果となりました。

#23 Nissan GT-R NISMO GT3は、60台以上のエントリーの中で7番手スタートとなりました。千代は、すばらしいスタートを決め、目前で発生したクラッシュも巧みに回避。2番手に上がり、レースをリードするランボルギーニを追いかけました。千代は、オープニングラップから先頭のランボルギーニに迫り、チャンスを伺います。ピットに戻りライプにドライバー交代すると、ライプにも「プッシュ」の指示が飛びました。

バンコムが走り出してから間もなくランボルギーニはピットへ入り、#23 GT-R は首位に立ちました。その後はセーフティカー導入によってギャップを縮められることはあるものの、首位を守りきってゴールし、日産はブランパン耐久シリーズでの初の総合優勝を手にしました。

プロアマクラスに出場した#22 Nissan GT-R NISMO GT3は、マーク・シュルツイスキー（ロシア）、ゲイタン・パレトウ（フランス）、リカルド・サンチェス（メキシコ）がドライブし、クラス2位で走行していましたが、ゴールまで残り1時間というところで車両トラブルが発生し、ピットインを余儀なくされました。その後、クラス12位でレースを終えました。

#23 GT-Rは、ブランパン耐久シリーズプロクラスのドライバーズランキングで現在ポイントをリードしており、2位のベントレーチームのドライバーとは1ポイント差です。次戦スパ24時間を前に、今回の優勝は素晴らしい結果となりました。

「初めて、総合優勝を手に入れました。数年前にプロアマクラスで優勝し、GT4タイトルを獲ったことはありましたが、これがチームとしての最高結果でした。終盤、2番手のベントレーが激しくプッシュしてきましたが、バンコムはしっかり仕事をし、チェッカーまでマシンを運びました。スパ直前の1000kmレースで勝つことは、必要なことでした。この上なく良かったです」とチーム監督のボブ・ネビルは話しました。

「ブランパン耐久シリーズで初の総合優勝を達成出来て、本当に嬉しいです。6時間ほぼスプリントの様な緊迫したレース展開の中で、常にチーム全員がミスなくレースを運べたことが勝利に繋がったと思います。またGT-Rも常に速さと安定感がありました。車を仕上げてくれたチームに感謝しています。個人的にはレース中のファステストラップを記録できたこともとても嬉しいです。今回もたくさんの応援ありがとうございました。次戦はスパ24時間とさらにタフなレースが予想されるので、またチームと一丸になって頑張りたいと思います」と千代はレースを振り返り、スパへ向けてコメントしています。

「数年分頑張ったかのような勝利でした」とバンコム。「今年、僕はプロクラスエントリー1年目ですが、2人の素晴らしいドライバーと一緒に戦い、ここまで何もかもが上手くいっています。千代は、今週末スターでした。とても速かった!チームは終盤、ケイニー（スティーブン・ケイン、ベントレー）と7秒のギャップがあると僕に伝え、彼が追い付いてくるのがわかりました。プレッシャーもあって一度、走行ラインを外してしまい、数周にわたりタイヤがゴミをピックアップしましたが、最後までうまくいきました!」