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前戦の富士に続いて、GT-Rに連勝のチャンス 2015 SUPER GT 第3戦 – プレビュー【日産自動車】

2015年6月14日

6月20日・21日の両日、首都、バンコクから約400kmのタイ・ブリーラム県にあるチャーン・インターナショナル・サーキットではSUPER GT第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」が、開催されます。今年で2回目となったタイ・ラウンドは、昨年の10月から6月に移動。日本国内が梅雨に見舞われるこの時期に、猛暑のタイで文字通りの熱戦が展開されることになりました。


2014年 SUPER GT 第7戦


GT500新規定での2年目となる本年、日産陣営は4チームで連覇に挑んでいます。ディフェンディングチャンピオンとして挑む#1 MOTUL AUTECH GT-Rが「王者は騒がず、動かず」の定石通り松田次生/ロニー・クインタレッリ組でミシュランタイヤを使用。#12 カルソニックIMPUL GT-Rは安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組でブリヂストン、#46 S Road MOLA GT-Rは本山哲/柳田真孝組でミシュラン、とこちらも強力だった昨年のチームパッケージングをそのまま踏襲しています。ヨコハマタイヤを使用する#24 D’station ADVAN GT-Rは、ミハエル・クルムがル・マン・プロジェクトに専念するためにシーズン前半はSUPER GTを欠場することになり、レギュラーの佐々木大樹のパートナーには去年GT300クラスにフル参戦したルーカス・オルドネス(スペイン)を抜擢しています。なおクルムもシーズン後半にはチームに合流することになっています。

5月のゴールデンウィークに富士スピードウェイで開催されたシリーズ第2戦では、#1 GT-Rの松田/クインタレッリ組が実質的なポールトゥウィンで今季初優勝。#12 GT-Rの安田/デ・オリベイラ組が2位で続きGT-R勢がライバルを一蹴する結果となりました。今回のチャーン・インターナショナルサーキットでは昨年10月のレース以降、テスト走行が行われていませんが、昨年も#46 GT-Rの本山/柳田組がポールポジションからホールショットを決め、トラブルで遅れるまで速さでライバルを圧倒。60kg分のウェイトハンディ(50kg分は燃料リストリクターで制限)に苦しみながらも#23 GT-R松田/クインタレッリ組も予選で本山組、#24 GT-Rのクルム組に続く3番手につけるなど、Nissan GT-R NISMO GT500とサーキットの好相性は証明されています。もちろん、昨年の勝者であるレクサスRC F勢や、ホンダNSX勢ライバルの動向も要注意です。彼らライバルが今シーズンに向け速さに磨きをかけたことは明らかです。10月から6月に変更されたことで、気温・路面温度ともに上昇することが見込まれていますが、これが力関係にどう影響を及ぼすのでしょうか。いずれにしても、本番の熱いバトルが楽しみです。

一方GT300クラスでは、今回もNissan GT-R NISMO GT3に注目です。2015年仕様のGT-R GT3は空力の改善やブレーキの強化などで競争力が一層高められていて、前戦、富士では#10 GAINERと#3 NDDP RACINGが見事な1-2フィニッシュを飾っています。#3 NDDP RACINGは昨年のタイ・ブリーラム戦で優勝を飾っていて、今回勝てば昨年に続いての2連覇ですが、一方の#10 GAINERが勝てば第2戦から2連勝となります。この2台の対決にも期待が高まっています。


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