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日産の高星、2戦連続で表彰台【日産自動車】
2015年5月12日
日産の高星、2戦連続で表彰台
~ 全日本F3選手権第3~5戦 レースレポート ~
5月9~10日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
全日本F3選手権の第3~5戦がツインリンクもてぎで開催され、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の#23高星明誠が第3戦、第4戦と表彰台を獲得しました。
今大会は3レースが設定され、第3戦決勝は9日(土)に行われました。予選3位の高星は順当なスタートをきり前の2台を追いかけましたが、序盤にペースが上がらず、差をつけられてしまいました。しかし、5周目あたりからいっきにペースが上がり、7周目、8周目と連続でファステストラップを更新。一時広げられたトップとのギャップを縮めましたが、そのままの順位でチェッカーを受けました。
レース後、「レース中盤のペースはとても良かったのですが、終盤に入るとトップと比べてタイムが下がってしまいました。このペースを改善することと、オーバーテイクの難しいこのもてぎで勝つために、明日の2レースでは良いスタートを決めたいです」と語っていた高星。翌10日(日)の午前中に行われた第4戦決勝は予選2位からのスタートになりました。高星はいい動き出しを見せたものの、ポールポジションのドライバーからのけん制を受けて、2番手のままで1コーナーを通過。オープニングラップは5コーナーやS字コーナーで何度かオーバーテイクを試みましたが、なかなかかわすことができません。序盤にファステストラップを記録し選手権ポイントに1ポイントを追加することができましたが、レース中盤からは徐々にラップタイムにトップと差が出始め、2位でチェッカーを受けました。週末最後のレースとなった第5戦は、スタートで後続車にロケットスタートを決められたため4番手に順位を落とし、高星は今季初めて表彰台を逃すこととなりました。
いっぽう、先週末のSUPER GT第3戦からすぐにNissan GT-R LM NISMOのテストのためにアメリカへわたり、その足でこのもてぎへと入ったルーカス・オルドネスは、その疲れも見せずに金曜日の練習走行ではセッショントップタイムを記録しました。予選は1回目に6番手、2回目に4番手と中団にとどまりましたが、レースでは前のマシンに迫っていくペースの良さを見せます。第4戦決勝では、レース終盤にチャンスが現れ、前のマシンに並びかけましたが、並走中に行き場がなくなり、コースオフしてしまいました。しかしすぐに体勢を戻すと、6位でゴール。第5戦でも常に前のマシンから1秒以内の差を保ち、再三チャンスを伺いますが、順位を上げることはできず6位でチェッカーを受けました。「予選でいいタイムを出して上位グリッドを獲得することと、いいスタートをきってポジションを上げることが、F3においていかに重要かを痛感した週末になりました」というオルドネスは、ここまでで終了した5レースすべてでポイントを獲得することに成功しています。
高星明誠(第3戦3位/第4戦2位/第5戦4位)
「この週末は、クルマのバランスに苦しんだ週末でした。タイヤが新品のうちは、そのグリップに助けられてあまり表に出てこないのですが、タイヤが消耗してくるとバランスの悪さが表れてくるという感じでした。ただ、第5戦に関しては、3番グリッドからスタートして順位を落としてしまったので、自分のミスで表彰台を逃してしまい悔しいです。クルマのバランスとペースに関しては、トップに差をつけられているので、次戦の岡山に向けてミーティングを重ねて、原因を突き止めていきたいと思います」
ルーカス・オルドネス(第3戦6位/第4戦6位/第5戦6位)
「今回のレースでは、クルマのセットアップがとても良かったのでレースでプッシュできました。しかし、F3はオーバーテイクがとても難しく、相手がミスしなければチャンスはほとんどないのではと感じました。3戦連続での6位というのは満足な結果ではありません。ですが、クルマの状態が良くなったことで、岡山には今回より自信を持って臨めると思います。今回は金曜日の走行でセッショントップをとることができました。次戦も同じようにいい状態でレースウィークをスタートさせて、今度は表彰台フィニッシュができるよう頑張ります」
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