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中型二輪車用700ccエンジン、デュアル・クラッチ・トランスミッションを開発【本田技研工業】

2011年9月26日

力強い出力特性と低燃費を両立した中型二輪車用700ccエンジンを開発
-同時に軽量・コンパクトな第二世代のデュアル・クラッチ・トランスミッションを開発-

Hondaは、低・中速域で力強いトルク特性と低燃費で優れた環境性能を両立させた二輪車用新型エンジンと、第二世代のデュアル・クラッチ・トランスミッションを開発しました。新型エンジンは、特に欧州地域で広く支持されているミドルクラス(排気量500cc~750cc程度の欧米における中型車)に適合する水冷・4ストローク・直列2気筒700ccとしています。燃費性能は、ミドルクラス最高の27km/L以上※1で、同クラスのスポーツモデルと比較して40%以上※2の向上を実現しています。
また、この新型エンジンに組み合わせるトランスミッションとして、軽量・コンパクトでスムーズかつダイレクト感のある伝達効率に優れた第二世代デュアル・クラッチ・トランスミッションを新開発。6速マニュアルミッションとあわせて2タイプを設定しています。
この新型エンジンはコンセプトの異なる3モデルに搭載し、11月にイタリアのミラノ市で開催されるEICMA2011(ミラノショー)に出品する予定です。

二輪車用新型エンジンの開発の狙いは、市街地走行やツーリングなどの常用域で鼓動感にあふれる力強いトルクを発揮させるとともに、ミドルクラスにおいて圧倒的な低燃費性能を有するニューコンセプトのモーターサイクルを実現することにあります。
開発にあたっては、下記の項目をテーマにして取り組んできました。
・ 常用域ではトルクフルで扱いやすく、スポーティーな走行では心地よい鼓動感を体感できるエンジン特性
・ 次世代のミドルクラスエンジンにふさわしい低燃費で優れた環境性能
・ 車体レイアウトの自由度に貢献して利便性の高いスペースを作り出せる軽量でコンパクトな設計
エンジンレイアウトは、さまざまなエンジン形式を多角的に検証した結果、直列2気筒700ccでシリンダー前傾角62°(車両搭載角)に決定しました。また、トランスミッションは、第二世代のデュアル・クラッチ・トランスミッションと、6速マニュアルミッションの2タイプを設定し、幅広いユーザーの好みに応えられるものとしています。

※1  WMTCモード(Honda測定値)
※2  Honda測定値

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