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炭素繊維リサイクルの事業化共同推進について【三菱レイヨン】

2015年4月2日

三菱レイヨン㈱(本社:東京都千代田区、社長:越智仁、以下「三菱レイヨン」)と、三菱化学㈱の100%子会社で環境リサイクル事業等を行う㈱新菱(本社:福岡県北九州市、社長:住野晃司、以下「新菱」)は、4月1日より炭素繊維リサイクルの事業化を共同で推進することを決定しました。

三菱レイヨンは、これまで炭素繊維リサイクル技術開発組合のメンバーとして、炭素繊維製品廃材リサイクルの技術開発を推進してきました。炭素繊維リサイクル技術開発組合は、期初の目的を達成し、この3月末に発展的解散をしましたが、以後、三菱レイヨンは、リサイクル事業で実績のある新菱と共同で、炭素繊維リサイクルへの取り組みを継続します。新菱は、三菱化学黒崎事業所内の自社工場に、炭素繊維リサイクルのための試験設備を本年6月に新設し、リサイクル技術の更なる向上と事業化に向けた検討を行います。

㈱三菱ケミカルホールディングス(以下「三菱ケミカルホールディングス」)を持株会社とする事業会社である三菱レイヨンは、PAN系炭素繊維と石炭ピッチ系炭素繊維の両方の技術を持つ世界で唯一の炭素繊維メーカーで、自動車用途等の産業分野への事業展開を積極的に推進しています。また、同じく三菱ケミカルホールディングスグループの新菱は、化学技術をベースに環境リサイクル事業、半導体関連リサイクル事業、ファインケミカル事業、太陽電池関連事業や電子部品メッキ事業等幅広く事業を展開しています。特にリサイクル関連事業では、半導体製造装置部品の精密洗浄、シリコンウエハ再生や各種化学薬品のリサイクル等、多くの実績があります。

環境や資源エネルギー問題を背景に、高性能かつ軽量な材料として炭素繊維の需要が大きく拡大するなか、一層の有効利用を図るためのリサイクルシステムの確立が望まれています。三菱レイヨンと新菱は、それぞれ蓄積した炭素繊維事業とリサイクル事業の知見を活かして市場の要求に応え、炭素繊維事業の価値をより大きくすると共に循環型社会の実現に貢献していきます。








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