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ルノー・日産アライアンス、2014年暦年(1月~12月累計)の販売実績を発表【日産自動車】
2015年2月4日
ルノー・日産アライアンス、2014年暦年(1月~12月累計)の販売実績を発表
- グローバル販売台数850万台と5年連続過去最高を記録 -
● 米国と西ヨーロッパでの販売が拡大
● 全世界で販売された自動車10台のうち1台がアフトワズも含むルノー・日産アライアンスのクルマ
● EVの販売台数は24%増加し、アライアンスはゼロ・エミッション車のグローバルリーダーの地位を維持
ルノー・日産アライアンスは4日、2014年暦年のグローバル販売実績を発表しました。2014年暦年は、米国と西ヨーロッパでの販売拡大が寄与し、過去最高となるグローバル販売台数8,470, 610台を記録しました。
ルノー・日産アライアンス暦年のグローバル販売台数は、前年比2.5%増となり5年連続で増加しました。全世界で販売された自動車10台のうち1台はルノー、日産、および、ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズのクルマとなります。
「米国での高い需要、西ヨーロッパの景気回復、魅力的な新モデルのラインナップにより、アライアンスは2014年暦年も過去最高の販売台数を記録することができました。ロシアやブラジルの景気低迷にもかかわらず、日産は世界の成長市場で好位置を維持しており、長期的見通しについても好調を維持出来ると考えています。」と、ルノー・日産アライアンス会長兼CEOのカルロス ゴーンは述べました。
欧州で3番目に大きな自動車メーカーであるルノーグループは、2014年、前年比3.2%増の2,712,432台を世界で販売しました。西ヨーロッパにおけるルノーの販売台数は、12.5%増の1,464,611台となり、市場全体の倍以上の増加率となりました。欧州におけるルノーの市場シェアは、0.6%増の10%となりました。ダチアは最も急速に成長しているヨーロッパのブランドで、市場シェアの0.4%を獲得しています。
西ヨーロッパ以外でのルノーの販売台数は、市場の多くで見られた景気停滞のため、前年比5.9%減の1,247,821台となりました。ルノー最大の市場であるフランスに続き、第2の規模を持つブラジルと、第3の市場であるロシアでは、景気の停滞にも関わらず、過去最高の市場シェアを記録しました。
日産は、乗用車とトラックのグローバル販売台数が前年比4.1%増の5,310,064台となり、過去最高の販売台数を記録しました。米国と中国は、2014年も100万台以上の販売を記録し、引き続き日産の二大市場となっています。
ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズの販売台数は、ロシア市場全体の低迷により、前年比16.3%減の448,114台となりました。ルノー・日産アライアンスは、国有企業ロステック社と合弁会社を設立し、ラーダブランドで自動車を販売しているアフトワズの株式の過半数を保有しています。ロシアで販売される自動車の約3台に1台は、ルノー・日産アライアンスとアフトワズのクルマとなります。
ルノーおよび日産の販売概況
2014年のルノー・日産アライアンスの販売上位10ヵ国は、米国、中国、ロシア、日本、フランス、メキシコ、ブラジル、英国、ドイツ、イタリアでした。
日産は、世界最大の自動車市場である中国で、現地のパートナーである東風汽車を通して前年比0.5%増の1,221,598台を販売しました。日産は、中国最大の日系自動車メーカーであり、市場シェアは5.5%です。2016年には、ルノーは、日産の長期的パートナーである東風汽車と共に中国で自動車の生産を開始する予定です。武漢市にある新合弁会社工場の初期の生産能力は、年間150,000台となり、将来的にこの数字は倍になる見込みです。
日産は、米国で、前年比11.1%増の1,386,895台と過去最高の販売台数を記録し、市場シェアは過去最高の8.4%となりました。また、「アルティマ」、「ローグ」、「ヴァーサ」、「ジューク」、「NV200」、100%電気自動車「日産リーフ」の年間販売台数においても過去最高を記録しました。
ロシアでは、景気の低迷にも関わらず、アライアンスは前年比1.1%増の30.7%の市場シェアを記録しました。アフトワズのロシアでの販売台数は、15%減の387,307台となり、市場シェアは0.9%減の15.5%となりました。ルノーの販売台数は7.4%減の194,531台となりましたが、SUV「ダスター」の好調な販売と、新型「ロガン」、新型「サンデロ」、新型「サンデロ ステップウェイ」の新モデル3車種の発売により、市場シェアは0.3%増の7.9%で過去最高記録を更新しました。日産は、17.7%増の182,412台を販売し、市場シェアは1.8%増の7.3%となりました。
日産は、同社の国内市場である日本で、前年比1.3%減の670,263台を販売し、市場シェアは12%となりました。
ルノーは、同社の国内市場であるフランスで、前年比5.5%増の577,601台を販売し、市場シェアは1.3%増の26.6%となりました。フランス市場で最も売れた自動車は「クリオ」で、最も売れたクロスオーバーは「キャプチャー」でした。
日産は、メキシコで、過去最高となる前年比10.9%増の293,204台を販売し、業界全体の成長率を上回りました。日産は引き続き同国の首位ブランドであり、市場シェアは、25.8%となりました。
ルノーは、ブラジルで、前年比0.3%増の237,187台を販売し、過去最高となる7.1%の市場シェアを記録しました。
ゼロ・エミッション車について
ルノー・日産アライアンスは、2014年に前年比24%増の82,602台の電気自動車(EV)を販売し、56%のグローバル市場シェアを達成しました。世界で最も売れているEV「日産リーフ」は61,507台を販売し、ルノーの電気自動車の、欧州における販売台数は17,813台でした。
アライアンスは、アライアンス初の量産EVである「日産リーフ」を2010年12月に販売開始して以来、累計217,365台を販売しています。「日産リーフ」の最大の市場は米国で、販売開始以来72,322台を販売しました。日本では48,641台、欧州では33,481台を販売しています。ルノーは、同社初のEVである「カングーZ.E.」を2011年10月に販売開始して以来、世界で累計56,499台を販売しています。
2014年より欧州と日本で発売しているルノーの2人乗りアーバンコミューター乗用車「トゥイジー」と、日産の商用バン「e-NV200」を含めると、全世界で販売される電気自動車の約2台に1台は、アライアンスのクルマとなります。
ルノー・日産アライアンスについて
ルノー・日産アライアンスは、パリに本社を置くルノーと横浜に本社を置く日産の戦略的パートナーシップであり、アライアンスのクルマは世界で販売されるクルマの10台に1台を占めています。1999年にパートナーとなった両社は2014年、世界200か国近くで850万台を販売しました。アライアンスは、ロシアのアフトワズ社以外にも、ドイツのダイムラー、日本の三菱自動車、中国の東風汽車、インドのアショックレイランドなどの自動車メーカーと戦略的な協力関係を結んでいます。
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