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「電動パワーステアリング用 低フリクション減速機」を開発【日本精工】

2014年12月26日

~新開発 低フリクショングリース適用~


日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、運転者と車両との一体感の実現とハンドル操作の疲労を軽減することを可能にした、「電動パワーステアリング(以下EPS)用 低フリクション減速機」を開発しました。 本製品は、直進時などにおけるハンドル微修正の操作をスムーズにし、また、交差点などでの大きなハンドル操作後のハンドル戻りを軽快にします。

NSKは、本製品の量産を2017年に計画しています。

開発の背景

近年、環境対応のため自動車の燃費改善や環境負荷物質の排出量削減が急務となっております。EPSは、ハンドルを切っていない直進状態においては、モータは駆動しておらず電力を消費していないため、油圧式パワーステアリングに対し燃費が改善します。加えて、EPSは、走行速度や路面などの様々な走行状況に応じて、モータをきめ細やかに電子制御することによって、運転者に安全・快適な操舵フィーリングを提供しています。この結果、EPSの採用が拡大しています。

この快適な操舵フィーリングは、ハンドルを切り始めたときのスムーズな車の動きと、ハンドルのスムーズな戻りが重要です。このスムーズさに寄与しているのはEPSの摩擦で、中でもアシスト用減速機が大きな割合を占めています。減速機の摩擦力を低減させる低フリクショングリースを開発することによって、運転者のハンドル操作の負担を軽減し、さらなる操舵フィーリング向上を可能にしました。

製品の特長

トライボロジー技術を駆使した最適油膜形成による潤滑向上と、粘性抵抗を増加させない添加剤技術を採用したグリースを新開発しました。

この結果、減速機の歯面間に安定した油膜を形成し、減速機のフリクションを17%低減しました。

製品の効果

ハンドルが滑らかに動くことで快適性と安全性を向上
EPSの採用による燃費向上への貢献

NSKは、最先端の技術を実用化することで、自動車の安全性・環境性・快適性の向上に貢献していきます。ステアリング事業において、製品の改良や現地調達・現地生産の推進により、グローバルに収益を伴う成長を目指していきます。



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