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電気自動車向け駆動モータ用「静音・低摩擦玉軸受」を開発【日本精工】

2014年12月12日

日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、電気自動車(以下EV)の駆動モータ用として低温における静音化と幅広い温度領域における低摩擦化を実現した「静音・低摩擦玉軸受」を開発しました。

本製品は、低温における軸受の振動とグリースの撹拌抵抗を低減するために、グリースの流動性を改善し、軸受諸元を最適化しました。この結果、駆動モータ用玉軸受の静音化と低摩擦化を実現することができ、EVの快適性と航続距離の向上に貢献します。

NSKは、本製品の売上として2020年に5億円を目指します。

開発の背景

EVは、使用地域の拡大に伴い、氷点下から高温まで幅広い温度領域で使用されるようになりました。駆動モータを支持する玉軸受においては、従来からの課題である航続距離向上のための低摩擦化に加えて、過酷な環境下での異音対策や耐久性の確保が急務となっています。

低摩擦化と共に、幅広い温度領域における静音化や耐久性の確保を実現するために、以下の優れた特長を持った駆動モータ用静音・低摩擦玉軸受を開発しました。

製品の特長

1. 低温における静音性が大幅に向上
グリースの低温における流動性を高め、最適化した軸受諸元と組み合わせることで、低温下で発生する軸受の振動を大幅に低減し、静音化を実現しました。

2. 高温における耐久性を確保
グリースに耐熱性が良い基油を用い、最適化した軸受諸元と組み合わせることで、高温下で発生するグリース劣化やグリース漏れを抑え、耐久性を確保しました。

3. 低摩擦を実現
グリースの増ちょう剤の種類と量を最適化し、撹拌抵抗を減らしました。この結果、従来よりも20~40%程度の低摩擦化を実現しました。

製品の効果

本製品は、EVの快適性と航続距離の向上に貢献します。



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