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東レ・カーボンマジックの新工場竣工について【東レ】
2014年12月5日
-CFRP部品の需要拡大に対応-
東レ㈱(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)のCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)部品製造・販売子会社である東レ・カーボンマジック㈱(本社:滋賀県米原市、社長:安藤伸哉、以下「TCM」)は、このたび、TCM敷地内にて建設工事を進めていた新社屋が無事竣工し、10月1日から一部稼働を開始しました。
今回の増床によりTCMの作業エリアは従来の2.5倍となり、また、後加工設備および検査設備の増設や新たに導入した自動倉庫など設備の充実を図ることで、当社グループのCFRP部品の試作・少量生産拠点としての機能をさらに拡充していきます。
CFRP部品は、F1をはじめとするレーシングカーを含むプレミアムカーや二輪バイク、航空機や列車などの輸送機械、さらには診療装置、車椅子や義足といったライフイノベーション関連など、その使用範囲は近年ますます広がっています。
東レは2013年4月に、これらのCFRP部品事業(=コンポジット事業)を拡大するため、童夢グループから㈱童夢カーボンマジック(現TCM)の全株式を取得して子会社化しました。東レグループの傘下に入って以降、TCMの優れた設計技術力と東レの高品位材料競争力が加わったことで市場からの評価・期待が高まり、TCMが従来から得意とする自動車分野だけでなく、航空分野やライフイノベーション関連などの新規分野からの設計・試作・量産依頼が急増しています。
東レグループでは、TCMをコンポジット事業の中核拠点として位置づけ、独Euro Advanced Carbon Fiber Composites GmbH(EACC)や米国Plasan Carbon Composites, Inc.(PCC)の海外拠点と連携して、自動車分野に留まらずCFRP部品の市場開拓・適用拡大を目指します。また、本年2月に買収の成立したZoltek Companies, Inc. のラージトウ炭素繊維を含め、川上の炭素繊維から川中の中間基材、川下のCFRPコンポジットに至るサプライチェーンを拡充することで、本年4月からスタートした新中期経営課題“プロジェクト AP-G 2016”で掲げた炭素繊維複合材料事業の飛躍的な事業拡大を実現してまいります。
TCMの概要は下記の通りです。
東レ・カーボンマジック㈱(TCM)の概要
(1)所在地 : 滋賀県米原市
(2)設立 : 2013年4月
(旧童夢カーボンマジック㈱の設立は1995年3月)
(3)資本金 : 4億8750万円
(4)事業内容 : 炭素繊維複合材料製部品および付属品の設計・製造・販売
(5)代表者 : 安藤 伸哉
(TCM新工場外観)
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