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未来の「インテリジェント交通」の欧州での試験走行デモを実施【NXPセミコンダクターズN.V.】
2014年11月13日
NXPとパートナー企業、
未来の「インテリジェント交通」の欧州での試験走行デモを実施
欧州の道路交通のスマート化、グリーン化、安全性向上のための画期的なプロジェクトに
NXP、シーメンス、ホンダ、Cohda Wirelessなどの業界リーダーと政界が協力
NXP Semiconductors N.V.は、業界をリードするパートナー企業と連携し、ドイツ、オーストリア、オランダの3か国を結ぶITS（高度交通システム）Corridorで、V2X対応車両「Communicating Cars」の試験走行デモを実施します。世界の主要エレクトロニクス展示会であるElectronicaのミュンヘン会場を起点に、ホンダの複数のスマート・カーが隊列を組み、シーメンスのインテリジェント交通インフラが整備されているミュンヘン、ウィーン、ヘルモンドのITS試験施設を含む、全長1300kmの道路を走行します。デモ・カーは、NXPの先進的でセキュアな通信技術を装備しており、より優れた交通制御が実現する、道路交通安全の向上や公害の減少などのメリットを実証します。
ドイツ、オーストリア、オランダの交通担当大臣は2013年に、国境を越えたITS Corridor創設計画を発表しました。2015年の公的な使用開始に向けて、すでに各国の交通省、高速道路運営会社、自動車業界が前例のないレベルで協力を行ってきました。このプログラムは3か国を通過する道路にスマートな交通信号とインテリジェントな交通表示板を設置するもので、コネクテッド・カーとの相互情報通信を実現し、ドライバーの視界に入る前に交通渋滞や道路障害について警告を発します。これにより、交通死亡事故の大幅な減少を実現するだけでなく、渋滞による環境被害や経済的な損失を最小限にし、欧州全体で2013年だけで約74億ユーロのコスト節減が可能になると推測されています。
コネクテッド・カーの分野でのリーダーであり、セキュアなV2X技術、すなわち車車間通信（V2V）と路車間通信（V2I）のパイオニアでもあるNXPは、欧州のITS Corridor上での「Communicating Cars」の試験走行計画を立ち上げました。NXPは試験走行デモに参加するクルマのセキュアな車車間通信と路車間通信の確立に加え、以下の業界リーダー企業とも連携し、試験走行ツアーを実現する運びとなりました。
・ シーメンス ： セキュアなV2X無線センサによるインテリジェントなインフラの提供、交通表示板や交通信号の設置のほか、
路上の障害物敷設を担当
・ ホンダ ： ツアーで使用するクルマの提供
・ Cohda Wireless ： アプリケーション・ソフトウェアの提供
・ TuV Sud、AvD自動車クラブ、ANWB ： V2X通信のサポータとして参加
NXPセミコンダクターズ N.V.のエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼オートモーティブ・ビジネス担当ゼネラル・マネージャーのKurt Sieversは「RoadLINK製品により、NXPはセキュアなV2Xチップセットの総合的プロバイダとしての地位を確立しており、コネクテッド・カー向けに最高水準のセキュアな通信と個人情報保護を実現します。シーメンス、ホンダ、その他のパートナー企業の協力による『Communicating Cars』計画は、欧州のITS Corridorをサポートします。私たちは欧州の実際の道路上で交通をいかに劇的にスマートで安全なものにし得るかを実証するために試験を実施します」と述べ、さらに「私たちの取り組みはITSソリューションの欧州全域での迅速な普及に大きな弾みを与え、実現への道を切り拓きます」と語りました。
ITS Corridor試験走行ツアーは、ホンダ車を利用し、Electronica会場の周囲でNXPとシーメンスが設定した試験走行ルートから、11月11日と12日にスタートします。その後、デモ車両はシーメンスITS テレマチック試験場に沿って走行し、11月17日にウィーンに到着します。11月19日には最終目的地であるオランダのロッテルダムとヘルモンドの試験場に到着します。そこで総括コンファレンスが開催され、著名な政治家のほか、有力企業や自動車関連グループの代表者と、道路交通安全に関する重要な問題についての討議が行われます。
シーメンスの高度交通システム・ビジネス・セグメントの研究開発を率いるWilke Reints氏は、「インテリジェントな道路インフラはすでに普及に向けて進展し始めているとシーメンスは確信しています」と述べ、さらに「シーメンスは路車間通信について集中的な研究を行っていますが、今こそ、政策立案者、高速道路運営会社、自動車メーカーがITS Corridor計画のような国際プロジェクトの汎欧州な実現に向けて緊密に連携すべきだと考えています。次世代製品として、シーメンスはNXPのRoadLINK通信技術を信頼しています」と語りました。
また、Honda R&D EuropeのFunctions and Material Technologies部門マネージャーのSven Leonhardt氏は「高度交通システムの普及は、道路交通安全と交通効率向上の大きな可能性を提供します」と述べ、さらに「私たちの試験走行デモは、ITS技術が完全に機能できる段階にあることを示しており、ホンダの『Safety for Everyone』ビジョンが実現しようとしています」と語りました。
関連リンク ：
試験走行ツアー、パートナー企業、試験走行ツアーのレポートについてはhttp://www.nxp.com/events/communicating-cars をご覧ください。
V2X技術について
V2X対応車両とインテリジェントなインフラ間の直接通信により、危険な道路状況、予期しない交通渋滞、救急車の接近、道路工事などの危険について、ドライバーの視界に入るかなり前の段階で警告を発することができるようになります。V2X技術は、カメラやレーダーなどの既存の運転支援システムを最適に補完します。さらに、V2X対応車両はインテリジェントな交通表示板から情報を受信し、交通信号の作動サイクルを自動的に認識します。こうした利用形態はすべて、道路交通をより安全、円滑にする可能性を提供します。V2X通信は通信速度や信頼性が低下する可能性のあるセルラー・サービス・プロバイダや他のモバイル・ネットワークを利用せずに、Wi-Fi通信の一種で、自動車業界のニーズを満たすために制定されたIEEE 802.11p無線通信技術を採用しています。道路利用者とインフラ間の直接通信は、交通情報データと車両データのセキュアで迅速な伝送を確実に実現します。
シーメンスAGについて
シーメンスAG（本社：ベルリンおよびミュンヘン）は、165年以上にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバル企業でありつづけています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に、世界200カ国以上で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界で最も多く提供している企業のひとつであり、洋上風力発電の建造においては世界一、コンバインドサイクル発電ではタービンの主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダ、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピュータ断層撮影装置（CT）や磁気共鳴画像診断装置（MR）などの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、臨床検査および医療情報テクノロジーのリーダーでもあります。2013年9月末に終了した2013年度の継続事業からの売上高は759億ユーロ、純利益は42億ユーロでした。2013年度の全世界の社員数は36万2,000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.com/ にてご覧いただけます。
ホンダについて
ホンダはクルマ、バイク、汎用製品の世界的な開発、製造、販売にあたっています。パワートレインと電動技術のグローバル・リーダーとして、3つの製品ライン向けに年間2,500万台以上のエンジンを生産しています。1948年の創業以来、ホンダは新たな価値の創出、最高品質の製品のリーズナブルな価格での提供により、世界的な顧客満足度の向上に向けて世界をリードしてきました。さらに、今日の自動車社会における環境保護と安全性向上への取り組みでもさまざまな活動を実施してきました。ホンダは世界最大のバイク・メーカーであり、有力な乗用車メーカーの1社に成長しています。
NXPセミコンダクターズN.V.について
NXPセミコンダクターズN.V.は、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションを可能にするソリューションを創造しています。ハイパフォーマンス・ミックスドシグナル・エレクトロニクスにおける高度な専門知識を活用し、車載、ID認証、モバイルなどの業界において、無線インフラ、照明、ヘルスケア、産業機器、コンシューマ・テクノロジー、コンピューティングなどの幅広い分野で技術革新を実現しています。NXPは世界25か国強でビジネスを展開する半導体企業で、2013年の売上高は48.2億米ドルでした。NXPに関する最新情報はWebサイトhttp://www.jp.nxp.com/（日本語）をご覧ください。
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