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「Kicks Concept」をサンパウロモーターショーで公開【日産自動車】

2014年10月28日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は、28日、ラテンアメリカ最大のモーターショーであるサンパウロモーターショー2014(プレスデー:10月28日~29日、一般公開日:10月30日-11月9日)で、新コンセプトカー、「Kicks Concept(キックス コンセプト)」を世界初公開しました。 同車は、都市型のコンパクトクロスオーバーで、日産が2年前に同モーターショーに出展した都市型スポーツカーコンセプト「EXTREM(エクストレム)」に続く、ブラジル市場向けにデザインしたコンセプトカーの第2弾となります。



「『EXTREM』は、純粋なコンセプトカーでしたが、それに対し、『Kicks Concept』は、将来市場へ投入する可能性を想定したモデルへと進化させ、デザインしたコンセプトカーです。魅惑的でインパクトの強い外観の『EXTREM』が、楽しさのみを追求していたのに対して、『Kicks Concept』は、今日のアクティブなブラジルの若い層が求めるタフネスや安全性も取り入れています。」と、ブラジル日産社長のフランソワ・ドッサは述べました。

「Kicks Concept」の概要
「Kicks Concept」は、日本に拠点を持つグローバルデザインセンターのリーダーシップの下に、カリフォルニア州サンディエゴにある日産デザインアメリカ(NDA)と、ブラジルのリオデジャネイロにあるサテライトデザインスタジオ、日産デザインアメリカ・リオ(NDA-R)が共同で開発したモデルです。

「『Kicks Concept』プロジェクトは、日産のグローバルデザインネットワークによるクルマづくりの成功例です。私たちは、このコンセプトカーを作り上げるために、リオデジャネイロにある新しいデザインスタジオに、現地市場についての見識を求めました。異なるデザインスタジオを通した共同開発は、長年の日産の強みであり、ニッサンデザインを更なる強みへと導く重要な鍵でもあります。ブラジルにおける未来の都市型クロスオーバーセグメントに、斬新で、期待を超えるアイディアを探求し、表現することが出来ました。『Kicks Concept』は、『EXTREM』よりも成熟した思慮深いクルマとなっています。『遊び』ではない『走りの楽しさ』を追求しながら、お客さまが誇りを持って運転を楽しむことができる、プレミアムな存在感を持ち合わせたデザインです。」と、日産自動車の専務執行役員・チーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎は述べました。

「ブラジルには様々なスタイル、フレーバー、そしてテイストが一体化した人と文化の融合があります。『Kicks Concept』は、羨望の的になるようでありながら手の届くデザイン、ブラジルの裏通りの走りにも耐え得る頑丈さとスポーティーさを兼ね備えた上で、洗練されながらも、年間を通して使える実用性を持つデザイン、を追求しました。」と日産自動車のエグセクティブ・デザイン・ダイレクターの青木は述べました。

日産デザインアメリカ・リオのデザイナーがデザインしたカラーや素材もまた、同コンセプトカーに新鮮さを加えた要素となっています。「EXTREM」のボディカラーは深みのあるメタリックオレンジの専用ボディカラーでエネルギッシュな外観を作り上げていたのに対し、「Kicks Concept」は少し落ち着きつつも印象的なボディカラーを採用しています。

日産デザインアメリカ・リオのチーフデザイナーであるロバート・バウアーは、同コンセプトカーのカラーについて以下のように述べています。「グレーはブラジルでは、非常に人気のある色です。なぜなら、落ちついて、洗練された都市コミュニティを感じさせる色だからです。『Kicks Concept』には、濡れたような光沢のあるサテンチタニウムを採用し高級感あふれる質感に仕上げています。また、私たちは同時に、お客さまの日常にドラマ性を持たせるために、上品で深みのある『リオ サンセット オレンジ』という名称のオレンジ色をルーフや、ホイール等のアクセント部分に加えました。」

「Kicks Concept」は、ブラジルの路面状況に対応できるように、どっしりとした接地感と機敏な印象を兼ね備えています。また、ダイナミックなボディ形状と、コーナーに突き出したホイール、高いベルトラインやカウル、キャビンを取り巻くようなガラス、高い地上高などが、安心感と安全性を表現しています。力強いスタンスに加えて、彫刻的なデザインのアッパーボディと、大胆な縦基調のフロントエンドやパワフルなリアデザインによるダイナミックなロアボディーの組み合わせは、斬新さと力強さを加えています。

またボディ部分には、「Vモーション」モチーフを施したグリルやブーメラン型ヘッドライト、ユニークなフローティングルーフ、力強いボディ形状といった、ニッサンデザインの特徴を多く取り入れています。更に、横長のLEDフォグランプを搭載し、ヘッドランプは、特徴的なブーメラン形状をより際立たせる繊細な造りになっています。

リアバンパーの下部には、「リオ サンセットオレンジ」のアクセントが入ったスキッドプレートが組み込まれて、精巧に作り上げられたブーメラン型LEDテールランプと共に、力強さを表現しています。



「私たちは、サンパウロモーターショーにいらっしゃるお客さまの『Kicks Concept』に対する感想をお聞きして、将来の市場投入の可能性を検討します。更に、ブラジル市場独特の要望を反映しデザインしたクルマが、世界各国の都会に住む人々のニーズに合うかどうかも検討していきたいと思います。」と、中村は付け加えました。






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