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コンバイナー ヘッドアップ ディスプレイを開発【ボッシュ】

2014年6月10日

運転に欠かせない情報を一目で把握
ボッシュがコンバイナー ヘッドアップ ディスプレイを開発
情報をドライバーの視界内に直接表示

 BMWグループの車両への採用が決定
 比類のない表示品質&高精度
 インストルメント パネルに完全に統合
 各種タイプの車両に装備可能

ヘッドアップ ディスプレイは、今ではよりコンパクトな車両にも広く採用されるようになりました。ヘッドアップ ディスプレイは、重要な情報を画像化して投影表示するシステムで、ドライバーは視線を路上前方から動かすことなく、必要な情報を確認できます。ボッシュは卓越した表示品質と高精度を特長とするコンバイナー ヘッドアップ ディスプレイを開発し、それがBMWグループの一連の車両モデルに採用されることになりました。インストルメント パネルに完全に統合できるこのコンバイナー システムを最初に装備するのは、BMWのニュー モデル「MINI Hatch」です。

このヘッドアップ ディスプレイは、情報をドライバーの視界内に直接表示します。現在の車速、推奨ナビ ルートや警告が車両の前方に、まるで空中に浮かび上がっているように映し出されるため、ドライバーが視線を動かす頻度は著しく減少します。ボッシュでカー マルチメディア事業部長を務めるマンフレド・バーデンはこう述べます。「ドライバーは路上前方からインストルメント パネルへ、そして再び前方へと視線をせわしなく切り替えなくても済むようになります」

新しいシステムは、ヘッドアップ ディスプレイの中でも、「コンバイナー」と呼ばれるタイプに属しています。画像は車両の前方2 mほどのところに、周囲の風景に重ね合わせるようにして表示されます。情報はウィンドシールドではなく、その手前に置かれた特殊プラスチック製スクリーンに投影されます。新しいヘッドアップ システムはそれ自体で完結しているため、技術仕様を大きく変更することなく、さまざまなタイプの車両に組み込めます。なお、表示された情報は助手席同乗者の目には映らないようになっています。

ハイグレードのプラスチック スクリーンに高精度表示

新しいコンバイナー ヘッドアップ ディスプレイの品質面の特徴の1つは、ドライバーの頭の位置が変わっても、表示の鮮明さが失われず、歪みのないイメージが保たれることです。これは、システムを構成するあらゆる要素を高度な方法で光学的に統合することで実現しています。また、プラスチック製「コンバイナー」スクリーンの技術的ハイライトの1つとして、表面が非球面加工されていることを挙げることができます。

ドライバー側に面した表面は、非常に厳格な仕様に従って仕上げられています。スクリーンのエッジはドライバーの視線と同じレベルになるように加工されており、スクリーンはドライバーの目には見えず、画像が背景に融け込んでいるような視覚効果をもたらしています。さらに、裏側には反射防止コーティングが施され、傷に非常に強い仕上げとなっています。

新しいヘッドアップ ディスプレイは自己完結したモジュールの一部を構成し、インストルメント パネルに完全に統合できるようになっています。プラスチック製「コンバイナー」スクリーンは可変速電動モーターにより、必要に応じてボックスからせり上がり、システムをスイッチ オフすると、スクリーンはボックスに格納されます。

ドライブがより安全・快適に

新しいヘッドアップ ディスプレイは、画像生成ユニットと表示ユニットで構成されています。画像生成ユニットは、解像度が480×240画素のフルカラー液晶ディスプレイ(LCD)を備えており、スライドのプロジェクターと同様、光源には高輝度の発光ダイオードを1個使用しています。その光学信号は、複数のフォールディング ミラーで何度か反射された後、表示ユニットに達します。その主要コンポーネントとなるのが、「コンバイナー」スクリーンです。このスクリーンが、ドライバーの視線が向けられる位置、いわゆる「アイ ボックス」に画像を投影します。

「コンバイナー」スクリーンの角度はドライバーの視線の高さに合わせて微調整できるほか、表示される情報の明るさも、センサーによる自動調整またはドライバーの好みに応じディマー ホイールでも調整が可能です。マンフレッド・バーデンはこう強調します。「新しいヘッドアップ ディスプレイはドライバーの負担を減らし、より安全・快適なドライビングに寄与します」


このプレスリリースは2014年6月10日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。

モビリティ ソリューションズ セクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2013年の売上高は 306 億ユーロで総売上高の約66%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています(注:会計方針の変更のため、今回公表する2013年のデータと昨年発表した2012年データは、限定的な範囲での比較)。
モビリティ ソリューションズ セクターでは主に、内燃機関用噴射技術、代替駆動コンセプト、効率的そしてネットワーク化されたパワーワトレイン周辺機器、アクティブ/パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術やCar-to-CarおよびCar2Xコミュニケーションとコンセプト、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術といった分野で事業を行っています。なお、ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。 2013年の従業員数は約281,000人、売上高は461億ユーロを計上しています (注: 会計方針の変更のため、今回公表する2013年のデータと昨年発表した2012年データは、限定的な範囲での比較)。事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売のグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。
ボッシュは2013年に約45億ユーロもの金額を研究開発に投資しました。さらに全世界では5,000件以上の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています(1日あたり平均20件の出願数)。私たちは革新的で有益なソリューションを提供し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的にしています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
twitter.com/BoschPresse ツイッター
を参照してください。







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