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新明和工業様、航空機開発の情報管理にPLEMIAを活用【富士通】
2014年9月5日
設計作業の精度向上と、生産システムとのデータ連携による生産性向上を実現
当社は、新明和工業㈱(本社:兵庫県宝塚市、代表取締役社長:大西 良弘)航空機事業部(以下、新明和工業)様に当社のPDM(注1)ソリューション「PLEMIA」を適用した航空機設計部品表統合システムを構築し、このたび、システムが本稼働しました。
新明和工業様は、従来、航空機別の設計部品表データや業務プロセスを、一部の機種限定システムを除き、多くを紙ベースで管理していました。新システムにより、自社で設計した部品やお客様からの部品データなど全機種の設計部品表を一元管理できたことで、設計業務でのデータの有効活用や製造工程へのシームレスなデータ連携が可能となりました。また、「PLEMIA」を適用したことで最小限のカスタマイズに抑えることができたため、短期間、低コストでの構築が実現できました。
背景
新明和工業様は、国内で唯一の救難飛行艇(写真)をはじめ国内防衛・民間航空機の多種多様なコンポーネントの開発・製造を手掛ける航空機メーカーです。
航空機は、全ての機種において、安心安全の観点から、設計・製造から修正・廃棄までのライフサイクルのどの段階でも機体や部品の正確な情報を把握できる号機ごとの形態管理が求められます。航空機は、長いもので50年も使用され、その間安全快適のためさまざまな改修が行われるため、数百万点におよぶ部品表データを交換履歴も含め保管することが義務付けられています。
これまで、新明和工業様では、一部の機種限定システムや目的別データをのぞき、設計業務で活用する設計部品表は紙ベースで管理されており、過去データを検索するなど設計部品表データの有効活用ができませんでした。また、生産技術部門で管理している製造部品表システムに連携するには手入力しなければならならず、作業効率化の面で課題がありました。
そこで、新明和工業様は、このたび、設計部品表データや業務プロセスを一本化できる航空機設計部品表統合システムを構築しました。
システムの概要
本システムは、大手製造業を中心に約240社への導入実績をもつ「PLEMIA」をベースに、最小限のアドオン開発で機種ごとに異なる構造の部品表データを航空機業界特有の号機ごとの形態管理に対応させることができました。また、汎用的なデータ取込機能により、あらゆる機種情報が取り込めるため、将来の機種増加にも柔軟に対応できます。電子化かつ、一元化されたことで設計部品表データの有効活用できるようになり、生産技術部門が活用する製造部品表へのデータ連携を実現しました。
本システムにより、新明和工業様は、自社で設計した部品やお客様からの部品データなど多くの機種で設計部品表の電子化、一元管理が可能となったことで、設計部品表データの活用範囲が飛躍的に広がり、設計者の作業効率が向上できました。また、システム間でデータ連携されたことで、担当者の負荷軽減と作業精度の向上が可能となりました。さらには、「PLEMIA」をベースにカスタマイズを減らしたことで、システム運用・保守費用の削減が可能となりました。
なお、本システムの、要件定義・設計・開発・導入全般は、株式会社富士通ビー・エス・シー(注2)が担当しました。
新明和工業様は、今後、本システムを活用することで、さらなる設計効率向上により、競争力を高めていく予定です。
当社は、今後も「PLEMIA」ソリューションをはじめ、ものづくりソリューションとして提供しているものづくり革新隊などのソリューションの提供により、ものづくり現場を支援し、日本の製造業の競争力強化に貢献してまいります。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
注1 PDM:
Product Data Managementの略。製品の開発工程において、設計・開発などの情報を一元化して管理すること。
注2 ㈱富士通ビー・エス・シー:
本社 東京都港区、 代表取締役社長 小島 基。
関連リンク
・ 新明和工業様サイト
・「PLEMIA」紹介サイト
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン 電話 0120-933-200 受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く) |
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