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メキシコ宇宙庁と衛星開発で協力【NEC】
2014年8月20日
NECは、メキシコ宇宙庁(通信運輸省所管)と衛星の開発に関する覚書を取り交わしました。この覚書は、地球観測、気象観測、全地球測位システム、GPS(注1)、アプリケーションおよび衛星通信の強化を目的としています。
NECとメキシコ宇宙庁は、メキシコが宇宙産業においてラテンアメリカのリーダ、かつグローバルプレイヤーとなる一環として、この戦略的協力をメキシコ国 立工科大学(IPN、注2)とメキシコ国家科学技術審議会(CONACYT、注3)を含むパートナーとともに推進します。
NECは、1968年のオリンピック・メキシコシティー大会でのテレビ放送技術を含む製品やサービスをメキシコで長年に亘って提供してきました。
メキシコは、宇宙開発における新しい機会の創出に向けた大きな変化の途上にあります。NECとメキシコ宇宙庁の協力と技術移転は、メキシコの衛星開発能力を確実に強化するものとして期待しています。
NECは、日本初の人工衛星「おおすみ」(1970年打上げ)をはじめ、小惑星イトカワからのサンプルリターンを達成した小惑星探査機「はやぶさ」など、67機の人工衛星のインテグレーション(取りまとめ)を担当しています。
今年6月には、「衛星インテグレーションセンター」の稼働により、当社の標準衛星バス「NEXTARシリーズ」(注4)の自社一貫生産体制を整備しました。NECは、環境監視・災害監視・測位などの衛星インフラ整備、宇宙新興国の衛星需要などを積極的に取り込み、宇宙関連事業の拡大を目指します。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
(注1) GPS : Global Positioning System
(注2) IPN : Instituto Politecnico Nacional
(注3) CONACYT : Consejo Nacional de Ciencia y Tecnologia
(注4) NEXTAR : NEC Next Generation Star
NECの長年に亘る人工衛星バス機器開発のノウハウを元に、短期間に低コストで高機能な人工衛星を市場に提供可能とする標準衛星バス。SpaceWire規格を全面採用した搭載機器間通信やSpaceCube2による全搭載コンピュータの共通化等が特長。
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