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車載向けハイブリッドアルミ電解コンデンサを開発・量産化へ【エルナー】
2014年7月3日
当社は、今後さらなる市場拡大が期待できる環境・エネルギー市場、車載市場に重点を置いて、拡販および新製品の開発を進めています。
この方針の下、アルミ電解コンデンサと導電性高分子コンデンサの長所を合わせ持つ導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサのセグメントへ参入いたします。
このたび開発した表面実装タイプ導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは、これまでに培った当社の固有技術である電解質技術により電解液(液体)と導電性高分子(固体)を融合させたハイブリッド電解質を採用しており、次のような特長を持っております。
1. 低ESR・高リプル電流
電解質に電解液と導電性高分子を融合させたハイブリッド電解質を採用したことにより、導電性高分子コンデンサ同等の低ESR、高リプル電流を実現いたしました。
2. 低漏れ電流
電解質に電解液と導電性高分子を融合させたハイブリッド電解質を採用したことにより、アルミ電解コンデンサ同等の低漏れ電流を実現いたしました。
3. 高温度・長寿命
ハイブリッド電解質の電解液の低蒸散化技術および導電性高分子の熱劣化低減技術により、125°C 4000時間、そして105°C 5000時間保証を実現いたしました。
上記1および3の特長により、自動車電装のエンジンECU(電子制御ユニット)電源や各種モーター制御ECU電源などの車載機器、高耐電圧で高信頼性が求められる機器のDC/DCコンバータやスイッチング電源の小型化・軽量化、員数削減、および機器の長寿命化・高信頼性化やメンテナンスフリー化にも貢献できます。
また上記2の特長により、自動車電装電源においてはコンデンサ漏れ電流がエンジン停止中の暗電流増加に繋がる回路もあり、漏れ電流の低減により消費電力の低減化や各種機器の動作安定化にも貢献できます。
今回開発した表面実装タイプ導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは7月よりサンプル配布を開始し、本年12月より量産を開始いたします。
HVKデータシートへ⇒ http://www.elna.co.jp/capacitor/new/pdf/hvk_j.pdf
HVデータシートへ ⇒ http://www.elna.co.jp/capacitor/new/pdf/hv_j.pdf
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