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担い手農家向けトラクタ・コンバインを発売【クボタ】

2014年6月26日

~営農規模拡大のニーズに対応し、快適性・操作性・作業効率を向上~

当社は、担い手農家の営農規模拡大に対応するため、快適性や操作性、作業効率向上や省力化を実現し、ICTを活用した営農・サービス支援システム「クボタスマートアグリシステム(以下、KSAS)」にも対応するトラクタとコンバインを今秋に発売します。

■ 1. 開発の狙い

農政の変化に伴い、日本農業を取り巻く環境が大きく変化しようとするなか、今後農業の規模拡大がますます加速していくと想定されます。そのため、農業機械には快適性や操作性、作業効率向上や省力化が求められます。また、同時に省エネや環境への配慮に対するニーズも高まっています。
そのような要望に応えるため、当社は規模拡大に意欲的な農家をサポートする新機能を搭載し、ICTを活用した営農・サービス支援システム「クボタスマートアグリシステム(KSAS)」にも対応するトラクタ「スラッガーシリーズ(54・60馬力)」とコンバイン「ダイナマックスレボシリーズ(4~5条刈・60~75馬力)」を発売します。

■ 2. 各製品の紹介

1. トラクタ
【商品名】

クボタトラクタ
「スラッガー(SLUGGER)シリーズ」


【発売日】

平成26年11月1日


【販売目標】

初年度2000台


【型式と価格】

※価格はキャビン仕様/ロータリ付の価格


【主な特長】
[1] 第3次排出ガス規制※1(37~56kWクラス)に適合する最新ディーゼルエンジンを搭載

燃料噴射をコンピュータで細かく制御する「コモンレールシステム」や「EGR(排ガス再循環)システム※2」、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集する「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)」などを採用し、規制クリアとともに出力アップにより、作業効率向上を実現します。
※1 PM(すすなどの浮遊粒子状物質)の排出量を現行規制の1/10以下にしなければならない等の規制
※2 排気ガスの一部を吸気に戻し、新しくエンジンに取り込まれる空気と混ぜることで、燃焼温度を下げて窒素の酸化反応を抑制させ、NOx(窒素酸化物)の排出を低減するシステム。

[2] 当社独自の「デュアルドライブトランスミッション」を採用
機械式と電子制御を組み合わせた当社独自のHMT(油圧機械式無段変速機)である「デュアルドライブトランスミッション」の採用により、高い伝達効率とスムーズな無段変速を実現。
変速ショックのないスムーズな無段変速により、高精度な作業を行うことができます。
乗用車のオートマチック感覚で、クラッチ操作なしにアクセルペダルで変速、ブレーキペダルで停止できるので、安心して運転ができます。

[3] 長時間でも快適な操作・乗り心地を実現するキャビン
走行レバー、ポジションレバー、作業機昇降スイッチを右側アームレストに集中配置し操作性を向上しました。
快適な乗り心地で長時間作業でも疲れにくい本格サスペンションシートを採用しました。 ※アクセルペダルでの変速は道路走行時のみ

[4] KSAS対応の「無線LAN」を標準搭載
無線LANを標準装備しており、情報端末を介してほ場毎の機械の稼働情報や作業記録をKSASと通信でき、営農計画を立案する際の戦略データとして活用できます。
KSAS対応インプルメント(車速連動肥料散布機)とセットで使用することにより、ほ場毎に設定した量の肥料を撒くことができ、肥料のムダが減り、コスト低減につながります。

[5] オペレーターの安心・安全のための機能を新採用
近年増加しているトラクタの盗難被害に対応するため、エンジン始動の際にパスワード認証が必要な電子メーターを採用します。
農林水産省の農業機械等緊急開発事業において共同開発した、片側ブレーキの誤操作を防止する「片ブレーキあんしん機構」を採用します。
乗用トラクタは、ほ場での作業の都合上、左右のタイヤ別々でブレーキ操作を行える機構となっていますが、「片ブレーキあんしん機構」では、ロックレバーを解除し連結解除ペダルを踏まなければ片側ブレーキが踏めない仕組みになっており、道路走行時などの誤操作を防止します。

2. コンバイン
【商品名】

クボタコンバイン
「ダイナマックス レボ(DYNAMAX REVO)」シリーズ


【発売日】

平成26年11月1日

【販売目標】
初年度1000台

【型式と価格】

【主な特長】
[1] 収穫と同時にモミの食味(タンパク・水分)と収穫量を計測(食味収量センサ仕様)
グレンタンク内にたまったモミに近赤外線光を照射し、水分率とタンパク含有率※3を測定する「食味センサ」と、グレンタンクの下のセンサでモミの重量を測定する「収量センサ」を搭載しました。刈取りながら運転席のマルチナビ(表示画面)で測定データを確認でき、排出時には、ほ場ごとのデータ(水分率・タンパク含有率・収穫量)を計測できます。
得られた情報を翌年の土づくりや肥料散布計画に活用することができ、食味と収穫量の向上に役立ちます。また、水分率ごとの分別乾燥によるコストダウンや、食味値ごとにモミを仕分け乾燥、出荷することによるブランド向上、収入アップにも貢献します。
※3 タンパク含有率は乾燥状態の水分が15%の時のタンパク含有率に換算して表示します。対象は食用米で、もち米、酒米、低アミロース米などの機能米は対象外。麦については水分のみ表示します。

[2] KSAS対応の「無線LAN」を標準搭載
無線LANを標準装備しているため、ほ場毎の食味・収量データ(食味収量センサ仕様)や機械の稼働情報をKSASに蓄積することができます。

[3] 第3次排出ガス規制(37~56kWクラス)に適合する最新ディーゼルエンジンを搭載
燃料噴射をコンピュータで細かく制御する「コモンレールシステム」や「EGR(排ガス再循環)システム」、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集する「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)」などを採用し、規制クリアとともに出力アップにより、作業効率向上を実現します。

[4] 作業効率を向上させる基本機能
力強く高精度な脱こくを行う「ダイナマックススレッシャー」を搭載。大径ロングこぎ胴※4により、作物の滞留時間を長くし、脱粒を効率よく行います。
左右前後の4つのポジションで車体を水平に保つ機能「4PC・STモンロー」により、常に脱こく部を水平に保ちます。湿田などでも機体姿勢の変化が少なく、高精度・高能率作業が可能です。 ※4 脱穀部の回転部分

[5] 安全性向上のための機能 『手こぎあんしん機構』を新採用 (ER460・ER470)
手刈りした稲をコンバインの脱こく部分に搬送する「手こぎ作業」時の巻き込まれ事故発生を低減するため、農林水産省の農業機械等緊急開発事業において共同開発した「手こぎあんしん機構」を採用します。手こぎプレート部に装着したレバーを操作するとフィードチェーンが減速し、安心して手こぎ作業ができます。また、こぎ胴カバーに装着した緊急停止ボタンを押すと、フィードチェーンを即座に停止、こぎ胴カバーがオープンする仕組みになっています。



【製品に関するお問い合わせ先】 アグリソリューション推進部 (TEL : 06-6648-3938)



ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。






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