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ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ【アウディ ジャパン】

2014年6月16日

通算13回目の優勝獲得

6月15日 インゴルシュタット: およそ30万人が見守る中、アウディはル・マン24時間レースでの連勝記録を伸ばしました。第82回大会において、マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組とルーカス ディ グラッシ / マルク ジェネ / トム クリステンセン(ブラジル/スペイン/デンマーク)組が1-2フィニッシュを飾りました。

アウディは、過去16回出場のうち13回の優勝という素晴らしい成功を遂げ、今回の優勝はひときわ価値の高いものとなりました。アウディスポーツ チームヨーストは、トヨタに加えて、ル・マンに復帰したポルシェという強力なライバルを相手に、厳しい展開となったレースを闘い抜き勝利しました。

アウディの1-2フィニッシュを受け、AUDI AG取締役会会長のルパート シュタートラーは「ル・マンでは、これまで数多くの素晴らしい闘いがあったと思いますが、今年の優勝は歴史に残る素晴らしい結果であると思っています。ポルシェとトヨタという強力なライバルを迎えた今年のレースでは、どのチームが優勝するのかまったく分かりませんでした。そのような厳しい状況の中で、再び優勝を遂げることが出来ました。これはアウディ関係者すべての努力によって得られた、素晴らしい偉業です。この結果を非常に嬉しく思い、優勝に貢献したすべての方々に感謝します」とコメントしています。

AUDI AG技術開発担当役員であり、モータースポーツプログラム責任者のProf. Dr. ウルリッヒ ハッケンベルクは「ル・マンでの優勝を通じて、TDIエンジンの優れた燃費性能が再び証明されました。また、初めて採用したレーザーライトの優秀性も確認出来ました。我々は、今後も最新技術を積極的にル・マンに投入していきます。」とコメントしています。

アウディにとって、ル・マン24時間レースは“偉大なる実験室”であり、今回のレースでは特に多くの試練が待ち構えていました。水曜日のフリー走行でのロイック デュバルのアクシデント後、アウディスポーツ チームヨーストは、ゼッケン1号車のAudi R18 e-tron quattroを記録的なスピードでスペアモノコックから組み上げ、ロイック デュバルに替わってステアリングを握るマルク ジェネに託しました。日曜日の朝、ゼッケン1号車が優勝に向けて走り続けている時、多くの人々は、今回の優勝はメカニック達の功績が大きいと話していました。残念ながら、レース終盤でインジェクターとターボチャージャーの交換を余儀なくされたために、優勝することは出来ませんでしたが、ルーカス ディ グラッシ、マルク ジェネ、トム クリステンセン組は3周差の2位を獲得しました。

マルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワ トレルイエの3人がトップに立ったのは、それまで長い間トップを走っていたトヨタにプレッシャーを与え続け夜が明けた日曜日の朝5時を少し過ぎた頃でした。ゼッケン2号車も、ターボチャージャーの交換を行ったため、一時的に3位まで順位を落としましたが、その後は、アンドレ ロッテラーの3分22.567秒を始めとする驚異的なペースでの追い上げにより、トップに返り咲きました。

ゼッケン3号車を駆るフィリップ  アルバカーキ、マルコ ボナノミ、オリバージャービス組は、残念ながら不幸に見舞われてしまいました。レースの序盤、土砂降りの雨によるセイフティカーピリオドの中、マルコ ボナノミがユーノディエールをドライブしていた時、GTクラスのフェラーリに追突されてしまいました。これによってマシンのパワートレインが激しく損傷したため、レース開始からわずか1時間半で、リタイアを余儀なくされました。

レーススタートから1時間の間、アウディ、ポルシェ、トヨタは、観客の目を釘付けにする激しいバトルを展開していました。目まぐるしい展開はその後、日曜日の正午頃まで続き、観客は歴史に残る名勝負を楽しむことが出来ました。アウディの勝利が確実となったのは、午後1時を過ぎてからでした。

アウディモータースポーツ代表 Dr. ウォルフガング ウルリッヒは「ル・マンならではの素晴らしいレースでした。数多くのアクシデントがあり、トップ争いをしていたマシンでさえ、必ず何かの課題を抱えながら走行をしていました。そのような中でAudi R18 e-tron quattroが優勝出来たのは、すばらしいペースで走行出来たマシンの耐久性、ノーミスで走り続けたドライバーの技量、そしてあらゆる出来事に迅速かつ的確に対応したチームの存在があったからだと思います。今回、ポルシェとトヨタという非常に強力なライバルを迎え、予想通り厳しい展開となりました。しかし私は、困難な状況が続いている中、我々はもっとも燃費の良いマシンなので、勝利は必ず我々のものになる、と信じ続けていました。そして、その願い通りに優勝出来たことを誇りに思っています。チーム関係者全員にはもちろんのこと、毎年“Vorsprung durch Technik (技術による先進)”を発表する機会を与えてくれている取締会やグループ全体にも感謝しています。もちろん、ル・マンにポルシェが復帰してきたことも大いに歓迎しています」

今回の通算13回目のル・マン優勝は、アウディにとってTDIエンジン搭載モデルによる8回目、ハイブリッドカーによる3回目となります。そしてヨーストレーシングにとっては通算15回目の優勝となりました。マルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワトレルイエは、2011年、2012年に続く3回目の優勝となりました。






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