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C2X市場向けにRoadLINK シリーズより新製品をリリース【NXPセミコンダクターズN.V.】
2014年6月12日
TEF510xが世界のC2X標準をサポート
NXPセミコンダクターズN.V.(以下「NXP」)は本日、RoadLINKTMシリーズ第2段として、「TEF510x」を車載OEMメーカーおよびTier1サプライヤのデザイン・イン向けに提供開始することを発表します。TEF510xはCar-to-X (C2X)ソリューション向けの、デュアルラジオ・マルチバンドRFトランシーバです。世界のC2XおよびWi-Fi規格をサポートするTEF510xは、単一チップ上で802.11pモデム機能を実行できるように最適化されたソリューションをOEMメーカーに提供します。このチップは、世界的な展開と多様なシステム構成をサポートできる柔軟性をもっています。
RFトランシーバTEF510xは、日本で要求されている760Mz、米国および欧州の規格(5.9GHz)、さらにはWi-FiおよびDSRC規格(5.8GHz)に適合しています。2015年に車載製品向けに量産を予定しており、一般ユーザには早ければ2016年に提供を開始できると見られています。
ソフトウェア・デファインド・ラジオ技術に基づき、NXPとCohda Wirelessが共同開発したベースバンド・プロセッサ「SAF510x」を伴ったRoadLINKチップは、高速、高精度で、信頼性の高い、自動車からあるいは自動車とのワイヤレス通信を可能にします。RoadLINKは安全のために欠かせない情報を、従来のアプリケーションよりも速くドライバーに提供することで、C2X通信を次世代レベルに押し上げます。
日本に拠点を置くアルプス電気は、すでにNXPのRoadLink製品を採用して、車載アプリケーションを提供しています。アルプス電気 取締役 技術本部長である天岸義忠氏は次のように述べています。「アルプス電気は高度なコネクテッドカー技術をお客様に提供することを心がけています。当社がNXPおよびCohdaを支持し選択した理由は、最高水準の性能、柔軟性、スケーラビリティを実現した応用性の高いC2Xソリューションを提供してくれるからであり、また様々なユースケースやOEMの要求に対応できる能力があるからです。」
NXPのRoadLINK担当シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャ、Thomas Hinzは次のように述べています。「C2X通信の業界リーダーであるNXPのチップは、独自のソフトウェア・デファインド・ラジオによるアプローチによって、最終工程でのコンフィギュレーションが可能で、OEMメーカーは単一のハードウェアプラットフォームに基づくグローバルC2Xソリューションを実現可能です。NXPは業界最高水準の性能を示すC2Xソリューションを提供しています。これはsimTDおよびセーフティ・パイロット(Safety Pilot)での実証試験に成功した唯一のソリューションであり、数々の新たなC2Cの最低性能要件をすべて容易にクリアしています。速い上に長距離もカバーでき、C2X技術の可能性を最大限実現するのに必要なさまざまな特長を備えています。
NXPは、自動車の安全で確実な接続、交通安全の向上、交通渋滞の緩和、そして究極的には、よりスマートな交通インフラの構築を可能にする最高クラスの性能を示すソリューションの開発に専心しています。」
TEF510xの主な特徴
■ 欧州、米国、日本をはじめ世界のC2X標準とDSRCおよびWi-Fi(802.11abgn)規格に適合するRFトランシーバ
■ 多様なアンテナ構成およびダイバーシティスキームをサポート
■ SAF510xとの組み合わせにより、見通し外環境下での802.11p通信でクラス最高の受信性能と通信範囲を移動体用途として提供
■ 2015年度の量産に向けAEC-Q100車載品質認定予定
リンク
■ NXPでクルマと繋がる : http://www.jp.nxp.com/campaigns/connected-mobility/home
■ 動画 “Connecting the in-car experience” : http://youtu.be/CLcnhGb1aHI
アルプス電気について
アルプス電気は創業以来、約40,000種類の電子部品を開発・製造、販売しています。世界各国約2,000社におよぶお客様に「価値ある電子部品」を供給し、人とメディアの快適なコミュニケーションの実現に取り組みます。当社の製品群を見れば、市場と技術のトレンドがよく分かるはずです。当社は顧客と市場の要求にすばやくそして適切に応えることで最適な製品を提供します。低炭素デジタル社会の創造をサポートしようという目標を持つ当社はいま、電力効率のよいグリーンデバイスの開発に力点を置いています。詳しくはhttp://www.alps.com/j/をご覧ください。
Cohda Wirelessについて
Cohda Wirelessは協調高度道路交通システム(ITS)市場向け車載機器ベンダーです。Cohdaのハードウェア製品の性能は世界最高水準の評価を受けており、ネットワークからアプリケーション層までのあらゆる車載ソフトウェアソリューションを開発しています。現在、世界各国で実施されているVehicle-to-XのフィールドトライアルでCohdaのハードウェアおよびソフトウェア製品が採用されています。Cohdaの製品は世界の多くの自動車メーカーや主要な車載機器サプライヤ、車載用半導体メーカー、道路交通行政機関のほか数多くの新規業界参入企業に導入されており、すでに米国、欧州、オーストラリア、日本、韓国で実用化されています。
NXPについて
NXPセミコンダクターズN.V.(Nasdaq:NXPI)は、よりスマートな世界を実現するためのセキュア・コネクションを可能にするソリューションを創造しています。ハイパフォーマンス・ミックスドシグナル・エレクトロニクスにおける高度な専門知識を基盤に、NXPは自動車、ID認証、モバイルをはじめとする業界のイノベーションを推進し、無線インフラ、照明、ヘルスケア、インダストリアル、コンシューマ・テクノロジーそしてコンピューティングといった幅広い分野で革新をもたらしています。NXPは世界25か国以上でビジネスを展開する半導体企業で、2013年の売上は48.2億米ドルでした。NXPに関する最新情報はWebサイトwww.jp.nxp.com(日本語)をご覧ください。
NXPセミコンダクターズN.V.ホームページはこちら