ニュース
ロシアにエンジン部品用の新しいハイテク生産施設をオープン【コンチネンタル・オートモーティブ】
2014年6月5日
● 国際的な自動車部品サプライヤーがロシア・カルーガにおける工場の生産量を拡大
● 新しい生産施設では、エンジン制御ユニット、燃料供給ユニット、噴射システムの部品を生産
● コンティネンタルでは、最新鋭の生産設備に2,400万ユーロを投資することで、2016年までに合計100名の雇用を創出予定
国際的な自動車部品メーカーであるコンティネンタルは、ロシア・カルーガにおける生産拠点で、オートモーティブグループの新施設を開設しました。コンティネンタルが2,400万ユーロを投資したこのハイテク生産施設は、最大で100万台のエンジン制御ユニット、50万台の燃料供給ユニット、および50万台の燃料レールシステムを生産する能力を備えています。コンティネンタルの取締役会メンバーでパワートレイン部門プレジデントを務めるホセ・アヴィラ(José Avila)は、「新工場で、ロシアの生産能力を増強したことで、製造される製品を長期的にお客様に供給できるようになります。これは、急速に成長している自動車市場において、エレクトロニクスの世界有数のサプライヤーの1社となるためのさらなる戦略的なステップなのです」と述べています。
カルーガサウス工業パークにあるコンティネンタルの拠点は、OEM数社の組立工場の近くにあります。わずか16か月で完成したこの新工場には、7,200平方メートルのユーティリティスペースがあり、最先端の生産技術が採用されています。生産ラインは非常に柔軟なので、お客様の新たな要件を満たすように迅速に構成することができます。さらには、環境保護および職場の人間工学に関して最新の規格を満たしています。それだけではなく、生産用ビルにはエアコンが完備され、特殊なフィルターシステムによって非常にクリーンな作業環境を実現した結果、生産に関する高品質な基準を完全に満たしています。
「新しい生産施設は、コンティネンタルが世界中のすべての拠点に適用する高度な品質基準を満たしています。このことは、生産ライン自体、さらにはそこで生産されるシステムと部品の両方に言えることです」と、コンティネンタルのパワートレイン部門ロシア地区の責任者と、兼コンティネンタル・オートモーティブ・システムズRUS社のCEOを務めるクリスチャン・クーグル(Christian Kögl)は述べています。「2007年にこの拠点を設立して以来、ここで製造される製品の種類と生産量を拡大してまいりました。とりわけ、新施設は、効率的な電子制御エンジンシステムの需要を満たすのに役立っています。このような需要は、ロシアのより厳しい排出基準に応じて、ますます高まっています」。2015年以降、Euro 5排出基準が新車には適用されます。
コンティネンタルが新施設で生産する革新的なエンジン制御ユニットは、ロシアなどの新興市場のニーズを満たすために特別に開発された製品です。非常に効率的なだけでなく費用対効果の高いこのシステムは、モジュール設計に基づいており、ソフトウェアも修正されているのでさまざまな用途に組み込むことができます。直接またはマニホールド噴射システムのいずれかを採用したガソリンエンジン向けにカルーガで製造された燃料供給ユニットは、さまざまな部品(燃料供給ポンプ、レベルゲージ、チューブ、ライン、および電気ケーブル)で構成されており、それらのすべてが組み合わさってタンク内に内蔵されるモジュールを形成しています。コンティネンタルは現在、生産能力の増強によって、ロシア市場向けの燃料供給ユニットに対するロシアの製造業からのあらゆる需要をカバーできるようになりました。これらのシステムの生産は今年初めに新しい施設で開始されました。それ以来、エンジン制御ユニットおよび燃料レールシステム用の生産ラインも操業を開始しています。
2016年までには、カルーガにおける自動車部門の従業員が330名に増加すると予想しています。現時点では、コンティネンタルグループ全体で800名以上の従業員の雇用をカルーガで生み出しています。オートモーティブグループに加えて、コンティネンタルのタイヤ部門(従業員数500名以上)、ContiTech部門(約80名)がカルーガで活動しています。2013年秋には、タイヤ部門がタイヤ工場を新設し、2.4憶ユーロが投資されました。さらに最近、ContiTech部門は、エアコンおよびパワーステアリングシステム用の部品を生産する新工場を立ち上げており、全部で約1,300名がロシアにおけるコンティネンタルの全施設で働いています。
コンチネンタル・オートモーティブ株式会社ホームページはこちら