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トレッド溝深さを読み取るコンティネンタルのタイヤ内センサー【コンチネンタル・オートモーティブ】

2014年5月7日

タイヤ空気圧センサー

*本プレスリリースは、現地時間2014年5月7日に、ドイツ・レーゲンスブルグで発表した内容の参考訳です。万が一、英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。


● 将来のタイヤ空気圧センサーは、圧力、負荷、およびトレッド溝の深さを読み取る

国際的な自動車部品サプライヤー、コンティネンタルのエレクトロニクス開発者とタイヤ開発者との緊密な協力が、実を結び続けています。将来のタイヤ空気圧センサーは、トレッド溝の深さが十分でなくタイヤの交換が必要な場合を検出できるようになる予定です。ボディ&セキュリティ事業部部長のアンドレアス・ヴォルフ(Andreas Wolf) は、トレッド溝深さを定期的にモニタリングすることの重要性を説明し、「安全運転のために、タイヤのトレッド溝の最低限の深さが世界中の法律で規定されていることにはそれなりの理由があります。将来的には、タイヤに埋め込まれたセンサーを利用して、電子的に溝深さを簡単に読み取ることができるようになることを嬉しく思います」と述べています。インテリジェントなソフトウェアが新しい機能を可能にします。このソフトウェアは、タイヤの転がり特性における段階的な変化からトレッド溝深さを推定します。タイヤ内の空気圧センサーが、タイヤの変形の変化から、走行の特徴を推測します。この新機能 ( eTIS、電子タイヤ情報システム) は、2017年以降、コンティネンタルの直接式タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS) が装着された新型車に搭載されることが暫定的に予定されています。


溝の深さを検出する機能の仕組み
トレッド溝深さを電子的に検出するという、このまったく新しいタイプの機能を実現するために、コンティネンタルのエンジニアは、長期間にわたって徐々に変化するタイヤの転がり特性に目を付けました。タイヤおよび電子機器の開発者が一連の集中的なテストを実施した結果、将来的な車両の電子機器に基本データを読み込ませることができるようになりました。タイヤの転がり特性の詳細データが、蓄積された経験データと比較されます。トレッド溝の深さがタイヤ固有のしきい値を下回った場合、タイヤ交換が必要なことがオンボードの電気系統によって通知されます。

希望があれば、車のテレマティックスモジュールから現地の自動車サービスセンターに通知することも可能です。推奨または法的に必要とされる最低限の溝深さに達した場合に、自分自身の目でチェックできることは言うまでもありません。その目的のために、タイヤにウェットTWI (トレッド摩耗インジケータ) が付いています。これらは、ブランドメーカーが推奨するトレッド溝の深さの最小許容値 (夏用タイヤは3mm、冬用タイヤは4mm) を満たしていることを示す、トレッド溝の間の小さなリッジです。





インテリジェンスを備えたタイヤ

2002年、コンティネンタルが最初にタイヤ空気圧センサーを導入し、車と路面との最も重要な接点であるタイヤがインテリジェンスを備えるようになりました。それ以降、タイヤ空気圧センサーは、タイヤ毎の情報を提供できるようになり、タイヤの空気圧が低すぎるとドライバーに簡単に警告できるようになりました。2014年11月には、タイヤ空気圧モニタリングシステムは、欧州連合で新たに登録される乗用車(車両クラスM1) には必須となります。タイヤのセンサーによって最適な膨張圧が保証されるので、タイヤの寿命が延び、燃料消費量が低減する結果、CO2排出量が抑制されます。コンティネンタルは、圧力が正確に表示されるこれらの直接式測定システムを信頼しています。これらのシステムによって、センサーがバルブ部分またはタイヤのトレッド溝の直下のいずれかからタイヤの空気圧が読み取られます。2つめのタイヤセットにセンサーを搭載する必要がある場合に備えて、コンティネンタルはすでにVDOブランドの下で、対応する組み込みセンサーを供給しています。


コンティネンタルは将来的にタイヤセンサーの機能範囲を拡張
コンティネンタルは、世界中の自動車メーカーと協力しながら、タイヤ内空気圧センサーの機能範囲をさらに拡張しています。すべてのタイヤは、ゆっくりと、しかし確実に空気を失っていきます。タイヤ空気圧センサーは、タイヤの空気圧の減少を初期の段階でドライバーに通知されるようにします。その結果、ドライバーは1つまたは複数のタイヤの空気圧が減った状態で運転するという危険性を避けられます。コンティネンタルのインテリジェントセンサーを搭載した車の最初のモデルは、タイヤを膨らませて必要な空気圧に達すると自動的に通知します。充填アシスタントは、空気入れに目盛りが付いていない場合でも、タイヤの正しい空気圧が保証されるのでとても助かります。空気を補充することで転がり抵抗が減少し、安全性と快適性の面でタイヤの最大限の性能が発揮されます。


量産に向けた準備を進める負荷検出
生産段階が近づいたもう1つの機能に負荷検出機能があります。この機能は、コンティネンタルが開発したソフトウェアを車が使用して、許容される最大負荷を超えたかどうかをはっきりと検出します。この機能は、たとえば休暇に出かける場合などに非常に便利です。過剰な負荷による転がり特性の変化を電子機器が即座に検出し、それぞれの軸重をドライバーに通知します。将来のドライバー支援システムは、負荷情報を使用してそれぞれの車両重量にあわせて自らの機能を調節する予定です。長期的には、このシステムによって自動化されたドライブが、より安全で便利なものになるでしょう。






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