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車輪速センサーと電動パーキングブレーキケーブルを1つのハーネスに統合【コンチネンタル・オートモーティブ】
2014年1月29日
*本プレスリリースは、現地時間2014年1月29日に、ドイツ・フランクフルトで発表した内容の参考訳です。万が一、英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。
● この技術革新は、日系自動車メーカーのプログラムにて2015年より市場導入
● センサーと電気系アプリケーションの統合により成長の可能性が拡大
国際的な自動車部品サプライヤーであるコンティネンタルは、車輪速センサーと電動パーキングブレーキ(EPB) を統合し、1本のハーネスにまとめることに成功しました。このような部品の組み合わせを提供する世界初の会社となりました。「車輪速センサーをEPBと組み合わせることで、各部品を個別に使用する場合と比べ各種コスト(開発、製品、組立) を抑えることができます。コンティネンタルでは、自動車メーカーに高品質で堅牢、かつコスト最適化されたソリューションを提供しています。また、それが市場のトレンドです」と、コンティネンタルのシャシー&セーフティー部門パッシブセーフティー&センソリックス事業部 スピードセンサー製品群 責任者であるトーマス・ヤウク(Thomas Jauch) は述べています。EPBケーブルを統合した車輪速センサーは、世界初の製品であり、あらゆるクラスの自動車に適しています。新しいコンセプトのもとで開発された製品は、日系自動車メーカー向けに2015年から大量生産を開始する予定です。
世界中で進展する電動パーキングブレーキ
自動車業界において明確なトレンドとなっているエンジンの電動化(ハイブリッド・電気自動車)に加え、同業界ではドライバー支援システム、シャシー、安全システムの電動化も進んでいます。電動パーキングブレーキもそのようなシステムの1つに含まれます。あらゆる自動車セグメントで急速に採用が広まっており、市場において標準機能となりつつあります。EPBの利点は、電子式ブレーキシステムと連動してさまざまな支援機能を働かせ、安全性及び快適性が拡大することです。さらには、それらの機能はボタンを押すだけで操作できます。サービスブレーキの故障という万が一の事態に対処するため、緊急ブレーキ機能を備えています。メーカーにとっても、車内に突出したハンドブレーキレバーが不要となるため、インテリア設計における柔軟性が増すことになります。世界の多くの自動車メーカーがこの機能の開発を急いでおり、現在、サプライヤーにはブレーキシステムにEPBを含める事が期待されています。次のステップは、EPBおよびリアアクスル車輪速センサー用の共通ハーネスの統合です。
シャシー&セーフティー部門のパッシブセーフティー&センソリックス事業部において、市場に対応したソリューションを積極的に開発した結果、この受注につながりました。コネクタおよび取り付けのインタフェースの数が減少することで、自動車生産ラインでの組み立てが容易になります。さらに、ケーブルは非常に耐久性が高く、屈曲抵抗力も高く設計されています。車輪速センサー機能を完全に統合することも可能です。これは、速度測定などの標準機能だけでなく、進行方向の変化の捕捉や、間接的なタイヤ空気圧監視システム(iTPMS)などのハイエンドの機能にも当てはまります。電子ブレーキシステム(EBS)、トラクション・コントロール・システム(TCS)、および横滑り防止装置(ESC) が、車輪速センサーから受信した信号に基づいて、4輪すべての回転速度を算出します。これにより、車両の安定性とステアリングの反応を維持するために適切な制御を行いつつ、車輪が回転しているかどうかを判断できるようになります。
「車輪速センサーへのEPBケーブルの統合は、コンティネンタルの機能統合アプローチを明確に示しています。さまざまな機能を同一のハードウェアコンポーネントに統合する、あるいはそれに伴って単一のソースから分割することによって、当社のビジネスの未来を成功へと導いてくれます。パッシブセーフティーとセンサー類、ブレーキシステム、統合安全コンセプトContiGuardで培われたノウハウにより、コンティネンタルは、安全運転を実現するあらゆる部品群をカバーする包括的なパッケージをお客様にご提供することが可能です」と、パッシブセーフティー&センソリックス事業部を統括するバイスプレジデントのベルンハード・クルンプ (Dr. Bernhard Klumpp) は述べています。
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