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ICTを活用した営農・サービス支援システム対応の農業機械を投入【クボタ】

2014年5月21日

当社は、ICT(情報通信技術)を活用した営農・サービス支援システム『クボタスマートアグリシステム(略称:KSAS)』に対応した、モミの食味(タンパク・水分)・収量測定機能付きコンバインと肥料散布量の電動調整機能付き田植機、無線LANを標準装備したトラクタを市場投入します。

※コンバインと田植機は平成25年12月18日に、トラクタは平成26年1月15日に先行発売済み。
今回、価格と型式を正式発表します。
平成25年12月のリリース(コンバイン・田植機) : http://www.kubota.co.jp/new/2013/131218-2j.html
平成26年1月のリリース(トラクタ) : http://www.kubota.co.jp/new/2014/2014-04j.html

1. 開発の狙い

■ 国内の農業を取り巻く環境が大きく変化しようとするなか、安心・安全でおいしいといった消費者ニーズに合った食の高付加価値化や、農家の営農基盤強化による競争力強化に向けた取り組みが、国内農業において今後一層求められます。
■ 当社はこのたび、ICTを活用した営農・サービス支援システム『クボタスマートアグリシステム』に対応した、モミの食味(タンパク・水分)・収量測定機能付きコンバインと肥料を撒く量を電動で調整する機能が付いた田植機、無線LANを搭載したトラクタを初めて開発しました。
■ KSAS対応の農業機械は、無線LANで情報端末(KSASモバイル)を介してKSASと情報通信ができるため、機械の稼働状況やほ場毎の作物・作業情報を蓄積・分析できます。
■ ほ場毎の作物・作業情報を蓄積・分析することで、翌年度の食味や収量改善につながるように土づくりや肥料散布量を設計できるため、コメの品質や収量向上に役立ち、農家の収入アップに貢献します。


<クボタスマートアグリシステム対応の農業機械>

2. 各製品の紹介

1. コンバイン
【商品名】
クボタコンバイン
「ダイナマックス レボ(DYNAMAX REVO)」シリーズ 食味収量センサ仕様

【発売日】
平成26年6月1日

【販売目標】
初年度300台

【型式と価格】

※「ダイナマックス レボ」シリーズのSD仕様には、オプションとして食味収量センサの後付けが 可能です(税抜価格70万円+別途取付け費用が必要)。

【主な特長】
[1] 収穫と同時にモミの食味(タンパク・水分)を計測する『食味センサ』を新採用(業界初)
■ モミに近赤外線光を照射、測定することで、モミの状態で水分率、タンパク含有率※を測定します。
■ 水分率毎にモミを仕分けて乾燥し、調製作業(乾燥工程)のコストダウンを図ることができるほか、タンパク含有率毎にコメを仕分けて出荷することでブランド向上に貢献できます。

※タンパク含有率は乾燥状態の水分が15%の時のタンパク含有率に換算して表示します。
食用米が対象となり、もち米、酒米、低アミロース米などの機能米は対象外。
麦については水分のみ表示します。

[2] 収穫と同時にモミの収穫量を測定する『収量センサ』を新採用
■ 刈取りながら収穫量を測定でき、タンパク値と合わせて考えることで、ほ場毎に翌年の土づくりや肥料散布計画が設計でき、品質アップや収量アップに繋がります。

[3] クボタスマートアグリシステム(KSAS)対応の「無線LAN」を標準搭載
■ 無線LANを標準装備しているため、ほ場毎の食味・収量データや機械の稼働情報をKSASと通信することができます。


2. 田植機
【商品名】
クボタ田植機 
「ラクエル」シリーズ・「ラクエルα」シリーズ 施肥量電動調量ユニット仕様

【発売日】
平成26年6月1日

【販売目標】
初年度300台

【型式と価格】

※「ラクエル・ラクエルα」シリーズの上記型式の施肥機付きモデルには、
オプションとして施肥量電動調量ユニットおよび無線LANユニットの後付けが可能です。(価格は未定)

【主な特長】
[1] 設定した散布量を自動で調整する「施肥量電動調量ユニット」を新採用(業界初)
■ クボタの食味・収量測定機能付きコンバインで収穫した実績データをもとに、翌年、ほ場毎に設計した肥料散布データを無線LANで情報端末を介して田植機に送信することで、ほ場毎に設定した量の肥料を撒くことができます。
■ 計画どおりの肥料散布により、稲の生育が安定し、食味・収量の向上が期待でき、コスト低減にもつながります。

[2] クボタスマートアグリシステム(KSAS)対応の「無線LAN」を標準搭載
■ 無線LANを標準装備しており、情報端末を介してほ場毎の肥料散布データや機械の稼働情報や作業記録をKSASと通信できます。
■ ほ場毎の情報を記録でき、営農計画を立案する際の戦略データとして活用できます。


3. トラクタ
【商品名】
クボタトラクタ「レクシア(REXIA)シリーズ」

【発売日】
平成26年9月1日

【販売目標】
初年度1000台

【型式と価格】

【主な特長】
[1] 第3次排出ガス規制※1(50~75kWクラス)に適合する3.8Lの最新ディーゼルエンジンを搭載
■ 燃料噴射をコンピュータで細かく制御する「コモンレールシステム」や「EGR(排ガス再循環)システム※2」、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集する「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)」などを採用し、規制クリアと出力向上、低騒音化を実現しました。

※1  PM(すすなどの浮遊粒子状物質)の排出量を現行規制の1/10以下にしなければならない等の規制
※2  排気ガスの一部を吸気に戻し、新しくエンジンに取り込まれる空気と混ぜることで、燃焼温度を下げて窒素の酸化反応を抑制させ、NOx(窒素酸化物)の排出を低減するシステム。

[2] 快適性・操作性・居住性を高める装備・機能を充実
■ 路面への追従性を高めて乗り心地を向上したほか、耐久性も高めた新型パワクロを採用。
■ 機械への負荷が少ない走行時の変速ショックを低減するトランスミッションを新採用します。
■ 新ワイドキャビン採用により、現行機よりも室内空間の容積を約30%拡大し居住性をアップ。

[3] クボタスマートアグリシステム(KSAS)対応の「無線LAN」を標準搭載
■ 無線LANを標準装備しており、情報端末を介してほ場毎の機械の稼働情報や作業記録をKSASと通信でき、営農計画を立案する際の戦略データとして活用できます。



【当サービスに関するお問い合わせ先】 アグリソリューション推進部 (TEL : 06-6648-3809)





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