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「日産リーフ」の駆動用バッテリーから一般住宅へ電力供給するシステムを公開【日産自動車】

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は2日、ゼロエミッション社会の実現に向けた包括的な取り組みの一環として、日産リーフに搭載している駆動用のリチウムイオンバッテリーから一般住宅へ電力供給するシステムを日産のグローバル本社前に建設された積水ハウス株式会社の「観環居」*1にて公開しました。日産では早期にシステムの開発や系統電力との連携方法などについての検討を実施し、開発・販売に関心を持つ幅広いパートナー企業と連携しながら、2011年度内の販売開始を目指していきます。

今回のシステムは、一般住宅の分電盤に直接接続し、コネクターを日産リーフの急速充電ポートへ繋ぐことで、日産リーフに搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給することを可能とします。また、コネクターはグローバルに使用実績があり、汎用性や安全性、信頼性の高いCHAdeMO協議会の急速充電器プロトコルに対応しています。

本システムを使用することで、停電時や電力が不足する時間帯などに備え、日産リーフの駆動用リチウムイオンバッテリーを家庭用の蓄電池として活用することが可能となります。また、本バッテリーの蓄電能力は24kWhと大容量であるため、一般家庭の約2日分*2の日常使用電力を賄うことができます。
さらに、夜間電力や再生可能エネルギーである太陽光で発電した電力を使って日産リーフに充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することにより、家庭への安定した電力供給やピークカットの効果も期待できます。
また、本システムは車両から電力を供給するだけではなく、車両への充電も行うことが可能で、現在日産リーフにお乗りいただいているお客さまも使用することができます*3

システム概要

電力制御装置 (PCS : Power Control System)
定格 : 6kW
制御方式 : 正弦波PWM方式
系統出力 : 単相3線式200V

操作表示パネル
充電、電力供給切り替え指示
電池残量・出力電圧・出力電流表示

日産リーフ接続仕様
急速充電コネクター(CHAdeMO仕様)

日産リーフ
電力供給プログラムへの対応

*1 「観環居」
総務省の委託事業の一環として実施した「スマート・ネットワークプロジェクト」のために積水ハウスが建設した実証実験住宅
建物 : 環境配慮型住宅「グリーンファースト」仕様 木造シャーウッド住宅「ザ・グラヴィス」
住所 : 神奈川県横浜市西区みなとみらい5丁目1-17(54街区)
URL : http://www.sekisuihouse.co.jp/snpj-kankankyo/
「スマート・ネットワークプロジェクト」幹事企業:
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、日本電気株式会社、株式会社バンダイナムコゲームス、積水ハウス株式会社

*2 日本の一般家庭の平均的電力使用量10~12kWh/日とした場合

*3 別途 電力供給プログラムへの対応が必要


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