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Basotect®が、ボンバルディア社の次世代地下鉄車両の吸音・断熱材として採用【BASFジャパン】

2014年5月14日

(本資料は 2014年4月29日にBASF本社(ドイツ)で発表されたリリースの翻訳です。)

モントリオール地下鉄の静かで快適な乗り心地に貢献

BASFの多目的利用が可能な メラミン樹脂発泡品Basotect®( バソテクト )は、ボンバルディア社が現在製造しているモントリオール地下鉄の新車両468台の天井部分の吸音・断熱材として使われています。ボンバルディア社は、カナダおよびアメリカにある発泡品加工メーカーであるArtik/OEM社製の、Basotect®をベース素材とした吸音発泡部品を採用しています。



密度がわずか9kg/m³であるBasotect®は、車両全体の重量を軽減することに役立ち、性能とエネルギー効率に優れた車両設計を目指すボンバルディア社の指針に貢献しています。今回、グラスファイバーの代わりにBasotect® Gグレードを用いることで、天井吸音・断熱材の重量を35%軽減することができました。また、ケベック州ラ・ポカティエールにあるボンバルディア社の製造工場でBasotect®部品を取り付けることで、作業が容易になり、時間とコストを削減することができます。これらはすべて、吸音性または燃焼性を損なうことなく実現することが可能です。

Basotect®はその固有の物性特性から、地下鉄車両の騒音管理および断熱に適したソリューションとして広く認められています。また、Basotect®はオープンセル・微細気泡構造であることから、中・ 高周波数領域の吸音率が非常に優れています。そのため、モントリオール地下鉄の乗客は、乗車中、騒音に悩まされることなく、快適に過ごすことができます。

0.035W/m・K未満の熱伝導率により、Basotect®は熱エネルギーの放出を最小限に抑え、車内の快適性を維持します。Basotect®は、熱硬化性メラミン樹脂を素原料としていることから、難燃性にも優れています。こうした難燃性などによりBasotect®は、鉄道車両に使用される素材の性能基準であるEN 45545-2が求める要件を満たし、認可されています。

メラミン樹脂発泡品は、ブレードカットやワイヤーカットだけでなく鋸盤やフライス盤での加工が容易であり、さまざまな寸法や輪郭にカスタマイズした部品を正確かつ容易に製造できます。さまざまな関係者の協力によって、「現場プレス」が可能な天井用のBasotect®部品が生まれました。Artik/OEM社のビジネス開発担当バイスプレジデントのジム・グラハム氏は次のように述べています。「Basotect®の部品は必要な寸法で正確に提供されるため、ボンバルディア社は車両キャビティにBasotect®部品を圧入でき、容易な取り付けと迅速な製造を実現できます。」

* Basotect®はBASF SEの登録商標です。

Basotect®について

Basotect®発泡体には、独自のさまざまな特性があります。素原料メラミン樹脂により、難燃性と研磨性に優れ、最大240°Cの環境 で使用でき、広範囲の温度域で安定した特性を保持します。またオープンセルの気泡構造により、軽量で吸音性と断熱性に優れているほか、低温柔軟性も実現しています。詳細につきましてはこちらをご覧ください。 www.basotect.com

公共交通機関向けBASFソリューションにつきましてはこちらをご覧ください。 http://mass-transit.basf.us/  ( 英語のみ )

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社「The Chemical Company」です。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。BASFの製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFは「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。2013年の売上は約740億ユーロで、従業員数は約11万2000人です。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。





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